日焼け止めのクレンジング、本当にきちんとできてる?
2018.07.30
ドラッグストアには、夏が近づくと日焼け止めがズラリと並びます。
紫外線から肌を守るには1年中、日焼け止めを使用することは常識ですよね。
しかし、夏であっても「クレンジングが面倒だから滅多に日焼け止めは使わない」「水に強いタイプの日焼け止めはかえって肌によくないんじゃない?」という思いから、日焼け止めを利用していないかたは意外と多いです。
でも、ちょっと待ってください!
日焼け止めは、紫外線から肌を守ることで、シミやシワ、たるみ、日焼けを予防するためのマストアイテムです!
日焼け止めは、確かにスッピンの時の洗顔と違って落ちにくさがありますが、日焼け止めの種類に合ったクレンジングを選ぶことで手間なく落とすことができますよ!
それでは、日焼け止めのクレンジング方法について一緒に見ていきましょう。
日焼け止めの種類
日焼け止めには、たくさんのメーカーの商品がありますよね。
敏感肌用のもの、レジャー用の水に強いタイプのもの…それにSPFやPAなどの様々な数値のもの。どれを選択したら良いのか迷いますよね。
SPFとPAって何?
日焼け止めには、SPF値とPA値について、必ず記載してありますよね。
数値が大きければ間違いない!と、とりあえず数値が高いものを購入してしまうのが一般的だと思います。
ただ、この数値を理解しシチュエーションに合わせて使い分けることができるとお肌にとって負担が少なくなります。
SPFって何の数値?
SPF値は、50までの数字で表されています。
SPFは、UVB(紫外線B波)に対する効果を数値化しているものです。
UVBは、紫外線の中の5%~10%と少ないですが、肌の表面に近い部分に届き、そのパワーはとても強いです。
夏のビーチやスキー場で一気に日焼けした!というかたは、UVBによるものが原因です。
UVBによる日焼けは肌が赤くヒリヒリして、ひどい場合は痛みや水ぶくれができたり、皮がめくれて美しい肌とはほど遠い状態になってしまうこともあります。
ほとんどのかたが1度や2度は経験したことがあるのではないでしょうか。
SPF値から日焼け止めを選ぶ基準
SPF値には50以上の数字は記載されていませんよね。
50以上を超えた場合、50と比較して効果に明確な差がないと言われ50を超える場合には50の後ろに”+”が付けられています。
そして、みなさん日常生活を仕事や家事などインドアで過ごすことがほとんどではないでしょうか?
そんな日には、SPF50の日焼け止めでなくてもいい場合がほとんどです。SPFは数値が高いほど肌への負担も大きくなります。
例えば、洗濯干しや買い物などのほんの少しの外出程度であればSPF10~20のものを選ぶ、軽いスポーツや外出ならSPF20~30、ビーチやキャンプ、スキーなどのレジャーであればSPF40~50以上が望ましいとされています。
毎日朝、その日の予定に合わせて使い分けるとよいでしょう。
PAって何の値?
次に、PAについてご紹介します。
PAは、SPFとは違って、数字では表されません。
効果の強弱は、+の量で表され、+~4+の4段階で表示されています。
PAは、UVA(紫外線A波)に対する効果を表しています。
UVAは、紫外線のうち90%から95%を占めるとされていて、肌の奥まで届いてシミやシワの原因となるものです。
窓ガラスをも超えてしまうため、家の中にいても油断ができず、気が付いた時にはシミやシワができていた、といった状況になりかねません。
UVAは、季節を問わず1年中降り注いでいます。
UVBのようにパワーは強くなく、すぐに赤みやヒリヒリ感などを感じることはありませんが、長い時間をかけてジワジワと肌の老化につながります。
PA値から日焼け止めを選ぶ基準
PAで選ぶ時には、日常生活でほんの少し外出する程度なら+~2+、軽いスポーツを行う程度なら2+~3+、レジャーに適しているのは3+~4+が望ましいとされています。
自分に合うか心配なかたは…
敏感肌のかたは、日焼け止めでかぶれないか不安に思うこともあると思います。
もし、購入した日焼け止めが合うかどうか、確かめてから利用したい場合はパッチテストをしましょう。
パッチテストは、二の腕の内側など目立たないところで行います。
少量の日焼け止めを塗り、1日~2日肌の様子をみてみましょう。
赤くなるなどの、肌の異常がみられるようなら使わないほうがよいです。
日焼け止めのオフにはクレンジングを使うべき?
みなさん、日焼け止めをオフするとき、どうしていますか?
案外多いのが、顔はお化粧をするからオイルタイプのクレンジング剤、身体はざざっと石鹸で流すという方法です。
また、スッピンに日焼け止めのみ塗っているかたは、お湯で簡単におとしているかたもいるでしょう。
日焼け止めの種類によって、落とせるクレンジング剤が異なるのをご存じでしょうか?
もしかすると、きちんと洗い流せずに残ってしまっているかもしれません。
日焼け止めがきちんと落とせていないと…?
日焼け止めは、肌に残るとその成分が毛穴の中に残り、古くなった油分が酸化することでニキビになったり、黒ずみの原因になったりします。
また、日焼け止めが残ったまたにしておくと、乾燥しやすい肌になり、肌荒れの原因にもつながってしまいます。
洗い残しが多い部位
きちんと流しているつもりでも、洗い残しがちな部位があります。
それは、小鼻の周り、フェイスライン、耳などです。
ほっぺたなどの広い部分は落としやすいのですが、細かい部分は注意が必要ですね。
日焼け止めごとに使うべきクレンジング剤が違う!?
日焼け止めは、洗顔料、あるいはボディソープで洗い流しているかたが多いでしょう。
しかし、日焼け止めごとに推奨されるクレンジング剤が違うんです。
お持ちの日焼け止めの注意書きをよく読んでみてみましょう。
きっと、“お湯で落ちる”や“クレンジングで落とす”など、取り扱い方法について記載してあります。
顔用の日焼け止めの落とし方
顔に塗った日焼け止めは、大きく分けて4種類の落とし方があります。
日焼け止めごとに、使うクレンジング剤が異なりますので注意しましょう。
一般的には、お湯で落とせるタイプ、洗顔料で落とせるタイプ、クレンジング剤で落とすタイプ、専用クレンジング剤で落とすタイプの4種類があります。
お湯で落とせるタイプ
あくまでも、お湯で落とせるのは、日焼け止めのみを塗った肌の場合だけです。
日焼け止めの上にお化粧をした場合は、お化粧を落とすためにクレンジング剤を使うことになりますね。
また、スッピンの上に日焼け止めだけ塗っている場合でも、お湯だけでは皮脂や汚れがきちんと落ちない場合もあります。
とくに、汗をかく季節はお湯で落とせるタイプの日焼け止めだったとしても、洗顔料を使うのがベストです。
洗顔料で落とせるタイプ
洗顔料で落とせるタイプのものもお湯で落とせるタイプと同様に、日焼け止めのみを使った場合にの洗い方です。
日焼け止めの上にお化粧をした場合には、クレンジングでしっかり落としましょう。
クレンジングで落とす
クレンジングで落とすように記載してある日焼け止めは、普段使っているクレンジングで落とします。
クレンジングには、お化粧や日焼け止めを落とす力が弱いものと強いものがありますよね。
特に、ウォータープルーフタイプの日焼け止めを落とす時には、洗浄力の強いクレンジングを使いましょう。
専用クレンジングで落とすもの
日焼け止めによっては、専用のクレンジングで落とすものもあります。
同じメーカーの作るものを指定されている場合が多く、落ちにくさを感じることはほとんどないでしょう。
ボディ用のクレンジングの落とし方
日焼け止めには、顔用、ボディ用、顔とボディの両方に使えるものがありますよね。
一般的にボディ用の日焼け止めには、①お湯で落とせるタイプ、②ボディソープ(石鹸)で落とせるタイプ、③専用クレンジングで落とせるタイプの3種類があります。
専用クレンジングで落とすタイプのものは少なく、多くはお湯で落とせるタイプやボディソープで落とせるものになりますが、一度使っている日焼け止めの注意書きを見てみましょう。
便利なのは、お湯で落とせるタイプやボディソープで落とせるタイプですね。
日焼け止めのクレンジングの手順
日焼け止めは、何となく肌にしっかり密着して、どうしてもベタツキが気になるものです。
きちんと落とさないと肌に悪いからと、ゴシゴシこすって落としていませんか?
実際、日焼け止めが肌に残ると、乾燥したり、ニキビや黒ずみの原因にもなります。
しかし、ゴシゴシと力強くこすると、肌に負担をかけてしまい、これもまた肌荒れの原因となってしまいます。
顔の日焼け止めを上手に落とすコツ
日焼け止めは、毛穴からしっかりと落とすことが大切です。
湯船につかったり、蒸しタオルを顔にあてて、顔の毛穴を開いてからクレンジングすると、しっかりと落としやすくなります。
また、石鹸や洗顔料、泡立つクレンジングで落とす場合は、しっかりと泡立てて優しく円を描くように伸ばして流します。
決してゴシゴシこすらずに、優しく行いましょう。
小鼻、フェイスライン、耳の周辺は忘れがちな場所なので気を付けましょう。
洗顔後は、清潔なタオルでゆっくりと優しく水気をとります。
この時も、タオルでゴシゴシこすらないように注意が必要です。
日焼け止めのクレンジングも、普段よく耳にする正しい洗顔の方法と同じですね。
日焼け止めを落とした後は…
顔も身体も、すっきりきれいに日焼け止めを落としたら、その後のケアをすることも大切です。
日焼け止めを落とした後は、乾燥しやすい肌になっています。
お風呂からあがったら、必ず保湿を行いましょう。
朝、日焼け止めを塗る前にも、化粧水だけではなく、乳液やクリームなどでしっかり保湿しておくことをおすすめします。
日焼け止めは重たい感じがしてベタツくため、乳液まで使わない人もいますが、保湿をきちんと行うと日焼けによる乾燥を防ぐことができます。
本当にきちんと落ちてる?
日焼け止めを落とす時、「本当にちゃんと落ちてるのかな?」と心配になることはないでしょうか。
SPF50+、PA4+の日焼け止めをしっかり塗った日は、特に気になりますよね。
実は、SPF値やPA値が高いか低いかでは、あまり落ちにくさは変わらないと言われています。
ですから、日焼け止めにかかれたクレンジング方法をきちんと守って落とすことが大切なんですね。
ちなみに、きちんと日焼け止めが落とせているかどうかを確認したい時には、片方の手に日焼け止めを塗り、もう片方の手には何も塗らずにおいておき、クレンジングや洗顔料、お湯などの指定された方法で落としてから、両方を見比べてみると分かりやすいです。
日焼け止めを塗った方の手が、膜をはったようになっていたり、水をはじく状態なら、しっかり落とせていないことになります。
まとめ
いかがでしたか?
日焼け止めは、美肌のためのマストアイテムですが、クレンジングもきちんと行うこともマストになります。
今回は、日焼け止めにより推奨される落とし方が異なることや、落としかたのコツ、注意点をご紹介しました。
日焼け止めを落とすには、優しく肌を傷つけないように、また落とし忘れのないようにしっかりと行うことが大切で、その後の保湿も重要です。
その日の生活に合った日焼け止め、クレンジングを上手に使い分けながら、美肌を目指していきましょう!