曇りでも紫外線で日焼けするって本当?対策は必要?
2018.04.22
日焼けというと、夏の暑い晴れた日にするものというイメージがありますよね。
でも、「曇りの天気の日でも紫外線で日焼けする」と聞いたことがありませんか?
実際のところ曇りの日でも晴れの日同様に日焼けをするのでしょうか?
今回は、曇りの日と晴れの日の紫外線量の違いや、夏と冬の紫外線の違いなどについて紹介していきます。
シミやしわのない健康的な美肌を保ちたい人は紫外線対策への見方が変わるかもしれません。
日焼けは曇り空の日にも紫外線でします!
まずは、気になる曇り空でも紫外線を浴びて日焼けするのかどうかを見ていきましょう。
そして、紫外線量も晴れた日とどの程度違うのかを比較していきます。
さらに、雨の日の紫外線量についてもお伝えします。
曇りや雨の日でも紫外線を浴びている!
曇り空や雨の日でも、紫外線を浴びているのは事実です。気象庁のサイトを調べると、こんな情報がありました。
薄曇りの場合は快晴と比べた時の約80~90%、くもりの場合は約60%、雨の場合は約30%
の紫外線量になるとのことでした。しかも、それだけではありません。
雲の間から太陽が出ている場合、雲からの散乱光がプラスされて、快晴の時よりもさらに多い紫外線が観測されるとのことです。
ということは、晴れている日だけでなく、曇り空でも、紫外線対策をせずに外出すると、日焼けをする原因となります。
曇っていれば、雨が降っていれば、日焼けしないであろうと油断している人が多いですが、日焼け止めなど紫外線対策に関して意識が変わるのではないでしょうか?
夏の海や冬の雪の上で日焼けする理由
では、曇りの日でも日焼けすることが分かりましたが、場所によって紫外線量は異なるのでしょうか?その点を次に取り上げていきます。
いつもと同じように紫外線対策をしていたけれど、夏の海に行って、真っ黒に日焼けした人、冬にスキー場などのゲレンデで日焼けしてしまったという人も多いにいると思います。
では、どうして夏の海や冬の雪の上でよく日焼けするのか、どんな違いがあるのかを見ていきましょう。
海や雪による紫外線の反射にも要注意!
日焼けは、太陽から浴びる紫外線と、地表面や水面、雪面などに反射して浴びる紫外線とによって生じます。
ですから、もし日常生活より海の水面や砂浜、冬の雪面が紫外線の反射率が高いと、日焼けするリスクが高まると言えるでしょう。
場所による紫外線の反射率がどう異なるかに関しても、気象庁のデータがあります。
草地や土は10%以下、アスファルトは10%、水面は10~20%、砂浜は10~25%、新雪は80%との反射率とのことでした。
つまり、海の水面や砂浜、特に雪の上は、通常の生活している場所よりも紫外線量が多くなるということになります。
そのため、普段と同じ紫外線対策では、日焼けしてしまうことがあるでしょう。数値の高めの日焼け止めなどを使うことが必要です。
また、曇りの日の海や雪の上も反射光と散乱光が加わってくるので、紫外線が強い状態になると考えられます。
雪の多い地域で生活している人は、冬でも要注意だということが分かりますね。
ちなみに夜は日焼けしないの?
「曇りでも紫外線を浴びて日焼けするなら、じゃあ夜も紫外線が出ているの?」とふと疑問に思われた人もいる事でしょう。
夜は、紫外線量は少ないとされています。
気象庁の情報では、7月のつくば市の1日の紫外線量を比較してみると、10時から14時に紫外線量のピークを迎えます。
そして、17時以降は少なめです。紫外線量が0ではありませんが、かなりわずかです。
そして、朝の8時ぐらいから紫外線量がまた増えてきますので、朝のお出かけには紫外線対策をしっかり行うことをおすすめします。
17時、18時以降の夜は特に、紫外線対策をする必要はないでしょう。夜はしっかりと睡眠を取って、肌の新陳代謝を高めるようにすることで、美肌に近づくケアともなります。
女性の皆さんは体の内側からの紫外線ケアも意識してみてくださいね。
ビタミンdは日光浴でも補える
ここまで、紫外線を曇り空でも浴びるため、日焼けしないように対策を取ることをおすすめしてきました。
しかし、体に必要なビタミンdは日光を浴びることで生成できます。これについては、どうしたら良いのでしょうか?
ビタミンdのメリットは?
紫外線を浴びると、皮膚がんになる、シミができる、しわが増える、肌が老化するなどデメリットが確かにあります。
しかし、メリットもあります。体が自分では作り出せないビタミンdは日光を浴びることで作ることができるという点です。
ビタミンdは、食事からももちろん摂ることができますが、日光を浴びて作り出すことも必要です。
ビタミンdは、免疫力をアップさせたり、骨を強くしたり、骨密度を上げたりするなど、必要な働きをします。
特に紫外線のuvbを浴びることで、ビタミンdが生成されます。このuvbはガラスや衣類、日焼け止めによってさえぎられます。
日焼け止めを塗らずに日光浴は手の平を20分ほど!
体への害をもたらさない程度に、日光を浴びてビタミンdを生成するには、次の方法がおすすめです。
「日焼け止めを塗らずに、手のひらを20分を目安で日光浴させる」という方法はいかがでしょうか?手の平は、メラニン色素を発生しにくいとされています。こうすれば、日焼けを絶対にしたくない女性も、色が黒くなることを防ぎながら対策がとれます。
手の甲の側は日焼け止めを塗っていても大丈夫です。また、日焼けをそこまで気にしない人は1日15分程度、紫外線の強すぎない時間に日光を全身に浴びるのも良いかもしれません。
曇りや雨でも日焼け止めは必要
曇りの日でも紫外線を浴びて日焼けするのかどうかについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
曇りでも雨の日でも紫外線が降り注いでいるということが分かりましたね。さらに、夏の海や雪のある所では、反射することも分かりました。
夜以外は、一年中、紫外線対策に気を配ることが、美肌や健康を目指すうえで大切だということが言えます。
日光浴でビタミンdを適度に作りつつ、日焼け止めやサプリメント、日焼け止めグッズなどを活用して、紫外線から肌を守っていきましょう!