今さら聞けない!?PAとSPFの違いを今すぐチェック!
2018.09.10
日焼け止めを選ぶ時、何を基準にして選びますか?
価格でしょうか?ブランドでしょうか?肌が弱いかたは、敏感肌用のものや赤ちゃんが使えるものを選ぶようにするかもしれませんね。
一番多いのは、日焼け止めにはPAやSPFについての記載がありますが、その数値を見て決める方法ではないでしょうか。
しかし、意外とPAやSPFの意味について知らずに購入し、「とにかく数値が高いものならいいでしょ~」と考えているかたが多いと思います。
日焼け止めは、季節や場所、シーンなどで適切なものを選ぶことが大切です。
今回は、SPFとPAについて、今さら聞けない!というかたにわかりやすく解説します。
日焼けに影響する紫外線は2種類!
地上に降り注ぎ私たちの肌に与える紫外線には、2種類あります。
ひとつは、UVB(紫外線B波)で、夏場のレジャーで一気に肌を赤くしたり、ヒリヒリさせて黒くなる原因にもなります。
もうひとつは、UVA(紫外線A波)で、知らず知らずのうちに肌を黒くしたり、シミやそばかす、シワ、たるみの原因にもなります。
UVBとは?
もう少し紫外線について見ていきましょう。
UVBの特徴は、肌の奥深いところまでは到達しませんが、とてもパワーの強い点が特徴です。
1年を通して降り注いでいますが、主に夏場にその量が増えます。
夏と冬とを比較すると、冬は夏の5分の1ほどまで低下します。
夏の海、バーベキューなどで一気に日焼けし、赤みやヒリヒリした状態になってしまうのは、主にUVBの影響によるものです。
ひどい日焼けの場合、肌が深刻なダメージを負っている可能性もあるので、決して油断はできません。
UVAとは?
UVAの特徴は、波長が長いため肌の奥深いところまで到達し、ジワジワとダメージが表面化してくることにあります。
UVBのように、一気にダメージが目に見えることはほとんどなく、知らず知らずのうちに肌を黒くしたり、シミやシワ、たるみなどの肌老化の原因になります。
UVAはガラスを通すため、家の中にいても安心できません。
また、1年中降り注いでいるため、冬でも油断ができません。
SPFとPAとの関係
SPFはSun Protection Factorの略で、UVBに対応する数値を表しています。
日本では、SPF10~50+で表示されていて、数字が大きくなるごとに紫外線が防げる時間が増えていきます。
PAは、Protection Grade of UVAの略で、UVAに対応する力が表されています。
PA+~PA++++までの4段階で、+の量が増えるごとにその力が強くなっていきます。
SPFの数値について
SPFの数値は10~50+で表されています。
50+の場合、50以上ということを表しますが、50を越えるとあまり差が出てこないために+として表記されています。
よく、数字が大きければ大きいほどブロックする力が強いと思われていますが、SPFの場合は効果の持続時間を表しています。
それでは、具体的にどうやって自分に合った数値のものを選ぶのでしょうか。
その基準について見ていきましょう。数値が大きいほど肌への負担ももちろん大きくなるので外出時間に合わせてSPFを選んでいきましょう。
SPFはUVBを防ぐための時間が数字になっていますから、日焼けを抑えたい時間をおおよそ計算すると簡単です。
SPF1の場合、何も付けていない時に比べてUVBによる日焼けを20分遅らせると言われています。
ですから、SPF10の場合は20分×10で200分(3時間20分)効果が期待できるということです。
SPF30の場合は、20分×30で600分(10時間)効果が持続するということですね。
ということは、長時間紫外線を浴びることが予想される時にSPFの数値が高いものを選んで、逆にちょっとした外出などだけの時には数値が低いものを選べばよいということになります。
例えば、洗濯ものを干す、郵便を受け取るなど、家事のために家の外に少し出る程度なら、SPF10~20、1時間以上の激しい運動やレジャーなどにはSPF50のものがおすすめです。
しかし、この計算はあくまでも目安で、日焼けするまでにかかる時間には個人差があったり、汗や水で落ちることを考えると、例えSPF50の日焼け止めを使ったとしても長時間塗り直さずに済ませることはできません。
汗や皮脂で落ちてしまうため、こまめに塗り直すことが必要です。
PAの数値について
PAは+~++++の4段階で表記されています。
短時間の家事や散歩程度の外出ならPA+~++、屋外での活動時間が長い時にはPA++++がおすすめです。
PAは窓ガラスも通して肌にダメージを与えることでも知られています。
特に日当たりのいい窓際ではその影響を受けやすく、車の中でも油断はできません。
UVA対策は1年中行うことが大切です。
塗り直しが面倒…でも行うべき!
日焼け止めは、何度も塗り直すのが面倒だと感じるかたが多いですよね。
特に、顔の場合はメイクしてしまうと塗り直すことに抵抗がありませんか?
外出先では、ついつい自分のケアがおろそかになってしまいがちなものです。
さらに、汗や皮脂で流れてしまうと、SPF表記での目安となる持続時間よりも早い段階で効果が期待できなくなる可能性が高まります。
そんなときは、塗り直しにスプレータイプのものがおすすめです。
スプレータイプには、メイクの上から重ねられるものもありますので、お化粧崩れが気になるかたにもおすすめです。
まとめ
今回は、PAとSPFの違いについてご紹介しました。
SPFはUVBに対応する効果を表したもので、数字は防御力ではなく持続時間の目安です。
また、PAはUVAに対応するもので、UVAは家の中や車の中、冬でも対策が必要な種類の紫外線です。
SPFやPAの数値が高いから、朝つけただけで夕方までもつものでもありません。汗や皮脂の影響で流れることで効果が弱まるため、こまめな塗り直しが大切です。
また、日焼け止めは開封してから1年程度が消費期限と言われています。去年の残りなどは使わないようにしましょうね。