日焼け肌にステロイド軟膏は効果あり?考察してみました

2018.10.22

ステロイド軟膏

1年中降り注ぐ紫外線、特に夏は注意が必要ですが、冬も油断は大敵です。

美肌を維持するためには、冬のUVケアは常識ですよね。

しかし、美肌を保ちたいと思っていても、ついUVケアをサボりがち…というかたも多いのではないでしょうか。

また、いくら日焼け止めなどで紫外線をブロックしようとしても、場合によっては十分に塗り直しできないこともありますよね。

真夏に外で遊んだ後、肌が痛くヒリヒリしたという経験をもつかたは多いのではないでしょうか。

日焼けした肌への対処法はいくつかの守るべきポイントがあります。

ひどい水ぶくれになる日焼けの場合は、皮膚科に行くと炎症を抑えるためにステロイド軟膏が処方されることもあります。

今回は、日焼けした肌のケア方法とステロイド軟膏の使い方のポイントについてご紹介します。

ステロイド軟膏ってどんなイメージがある?

ステロイドと聞くと、ちょっと躊躇してしまうような怖いイメージありませんか?

「ステロイドって副作用があるって聞いたことがあるから、できれば使いたくない」

「きっと少しの量で効果があるんだろうから、ちょっとだけ塗って満足している」

「毎日塗り続けていいものなのか、心配しながら使っている」

「ステロイド軟膏を塗ったら、肌が黒くなるってどこかで聞いたことがある」

これらのような想像、していませんか?

確かに、ステロイドは副作用があります。

では、日焼けの治療のために使われるステロイド軟膏は、どのように使えばよいのでしょうか。

まずは、日焼けについて見ていきましょう。

日焼けしたらどんな状態?

日焼け跡

日焼けは美肌を保つ上での天敵です。

しかし、きちんとケアしているつもりでもうっかり日焼けしてしまうこともあると思います。

そして、あまりにも無防備にしていると、水ぶくれもできてしまうようなひどい日焼けを引き起こすことにも…。

日焼けは、肌が火傷を負った状態だと言われています。

紫外線を浴びた肌は、細胞を守ろうとして様々な方法で戦います。

よく知られているのは、メラニンの生成ですね。

メラニンは、もともと紫外線を吸収して肌を守ろうとする働きをします。

でも、大量に作られると肌細胞に色素沈着を起こして、シミの元になったり、肌が黒くなることにつながります。

吸収しきれなかった紫外線は、肌の奥深くまで到達して、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を保つために必要なものを破壊してしまいます。

すると、弾力が保てなくなり、シワやたるみといった老化につながってしまいます。

日焼けは、さらに肌の生まれ変わりのペースを乱し、新陳代謝によって本来垢として剥がれ落ちるメラニンを滞らせる原因にもなります。

肌に滞ったメラニンは、やがてそばかすやシミになって残ってしまう可能性があります。

日焼けをした時の対処法

日焼けしちゃった

日焼けといっても、その症状は様々です。

ちょっと黒くなったな…と感じることもあれば、日焼け後に肌が赤くなり、ヒリヒリ感がしばらく続くこともあります。

もっとひどい日焼けになると、水ぶくれになってしまったり、ヒリヒリ感や痛みといった刺激を感じることもあります。

赤みやヒリヒリ感がなくても、皮膚が乾燥することで痒みを感じことも。

重傷の日焼けの場合は、できるだけ早いタイミングで皮膚科に受診したほうがいいですが、それまでにもできる対策があります。

日焼けをしたら、例え軽い日焼けだったとしても冷やすことが肝心です。

冷たいタオルや、保冷剤を巻いたタオルなどで日焼けした部分をしっかりと冷やします。

ヒリヒリ感や赤み、火照りが何日間かつづく場合は、その都度冷やすことが大切です。

そして、冷やすのと同じくらい保湿も重要です。

日焼けした肌は水分が蒸発しやすいため、いつもの状態よりも肌が乾燥しやすくなります。

保湿前にはまず冷やし、冷蔵庫に入れた化粧水などで保湿するのもおすすめです。

基礎化粧品の種類によっては、刺激が強すぎるものもあるため、ヒリヒリしたり痛みがある状態の時には低刺激のものを使いましょう。

特に、美白効果をうたった基礎化粧品やアンチエイジングのためのものは、日焼けした肌にとっては刺激が強い場合があります。

刺激を感じなくなった段階から切り替えることがポイントです。

こうした対処法を行うことで、日焼けのダメージを軽減し、回復を早めたり、肌の美しさを保つことにもつながります。

日焼けしてからその症状に悩む期間は、個人差や日焼けの程度により異なります。

軽い日焼けの場合は2~3日で落ち着くこともありますが、1週間以上ヒリヒリしたり赤みがひかないこともあります。

また、早い段階で状態が落ち着いたとしても、肌が黒くなってしまったり、しばらくしてシミやそばかすができてしまうこともあります。

日焼けで皮膚科って大げさ?

皮膚科の先生

日焼けの程度によっては、皮膚科に受診した方が良い場合もあります。

軽い日焼けの場合は、自分でできる対処法でしばらく様子を見ることはできますが、重度の日焼けの場合は皮膚科で受診し早期に対策をとることが大切です。

日焼けで皮膚科を受診した場合、外用薬などが処方されたり、脱水症状がある場合はその治療も行われることがあるようです。

外用薬にはステロイド軟膏や非ステロイド剤など、病院で処方されるものにはたくさんの種類があります。

ステロイド軟膏は日焼けの炎症を抑えるために処方されていますが、強さによってランクがあります。

ステロイドと聞くと、様々な副作用があるのではないかと心配になるかもしれません。

もちろん、ステロイド軟膏には副作用はありますが、医師や薬剤師の指示を守ることが大切です。

ステロイド軟膏による副作用は、正しく使っていれば防げることがほとんどです。用法容量をしっかり守り使用しましょう。

市販されているステロイド軟膏ってあるの?

ドラッグストアなどでは、ステロイド軟膏を購入することもできます。

様々な種類のステロイド軟膏が市販されていますが、それが肌に合っているのか心配になりませんか?

自己判断で安易に使ってしまうと、逆に長引かせてしまう場合もあります。

日焼けの状態の判断や、どんな治療が必要なのかはやはり医師の判断に委ねたほうがよさそうです。

何よりも大切なのは紫外線ケア

日焼け止めぬる女性

ひどい日焼けの場合、皮膚科での早めの治療が必要です。

ひどい状況だからこそステロイド軟膏は、医師による判断に従うことがベターです。

それよりも前に、大切なのはできるだけ日焼けのダメージを防ぐことです。

日焼け止めは、手軽に利用できるアイテムです。

その他にも、日傘や帽子、長い手袋などで肌に直接紫外線が当たらないように工夫することもできます。

ステロイド軟膏に頼らなければいけないほどの火傷のような日焼けは、夏場に多くなるUVBの影響が大きいようです。

運動会、海などのレジャーなど、1日中外で活動する時に起こりやすい日焼けです。

その他にも、肌の奥まで到達する紫外線UVAがありますが、UVBほどの強力なパワーはないものの、冬や室内の日が射す場所などでも注意が必要です。
まずは、毎日の紫外線ケアが大切です。

◆まとめ◆

いかがでしたか?

日焼けによるダメージの対処法について、ステロイド軟膏の使用を考えているかたは、自己判断よりもきちんと皮膚科を受診した方が良いと考えられます。
それよりも、そこまでの日焼けを起こさないように事前に防ぐことが大切です。一年中降り注ぐ紫外線のケアを油断せずに行なっていきましょう。