日焼け後のアフターケア、どんな基礎化粧品がいいの?
2018.08.19
日焼け、シミ、シワ、たるみ、毛穴など肌の悩みには、年齢を重ねる毎に敏感になりますよね。
「これがいつかシミになるんだ…」とガックリすることもあると思います。
日焼けが肌に良くないと分かっていても、楽しい時間を過ごしていると、日焼け止めをこまめに塗り忘れたり、落ちていることに気づかなかったりして、気が付いた時にはこんがり焼けていた…なんてことは、よくあることです。
女性は、比較的日焼けに敏感ですが、男性はどうでしょうか。
美肌にはあまり興味がなくても、肌がヒリヒリした状態で数日過ごすのはツライはずです。
今回は、日焼けしてしまった後に行うべきアフターケアの方法や、化粧品についてご紹介します。
日焼けってどうして起こるの?
日焼けは、紫外線による影響だということは、みんな知っていますよね。
でも、具体的に、何がどうなって肌が赤くなったり、ヒリヒリしたりするのでしょうか。
日焼けは肌のやけど!
日焼けは肌のやけどです。
重度の状態になると、皮膚科でしっかり治療してもらわないと、傷跡が残ったり、肌に深刻なダメージを負うことになります。
まずは、日焼けの仕組みを見ていきましょう!
紫外線を浴びると、肌の表面に近い角質層というところが、紫外線から肌を守るために必死でブロックし、跳ね返しようとします。
しかし、角質層ではすべての紫外線を跳ね返すことができず、肌の奥まで到達した紫外線を察知したメラノサイトは、メラニンを作って紫外線を吸収して肌の細胞を守ろうとします。
また、メラニンは黒色~褐色の色素を持っていますが、紫外線から肌を守るために“肌を黒くして守れ!”と指令を受けるため、肌の表面に上がってきます。
特に紫外線を浴びる量が多いと、大量にメラニンが作られることとなり、その結果、肌が黒くなってしまいます。
肌が黒くなる人、ならない人
「日焼けしたら肌が真っ赤になるけど、黒くはならない」という人もいますよね。
日焼けで肌が真っ赤っかになってしまう人の多くは、メラニンが作られるスピードがやや遅いためだと言われています。
肌が黒くならないから、羨ましい!と思うかもしれませんが、日焼け後の肌はとてもダメージを受けている状態です。
放っておいたら、回復が遅くなったり、肌の老化に拍車をかけてしまいます。
日焼けしたら、どうしてシミになるの?
日焼けにより大量に作られたメラニンは、だんだんと肌の表面に上がってきます。
作られたメラニンがすべてシミになっているわけではありません。
もともと、肌は28日周期で古い角質が剥がれて、新しい肌に生まれ変わっています。
これを肌のターンオーバーといいますが、ターンオーバーにより垢と一緒にメラニンも剥がれていきます。
ですが、ターンオーバーのサイクルが乱れたり、メラニンがたくさん作られると、肌に留まる時間が増えます。
こうして、剥がれ落ちなかったメラニンが色素沈着を起こして、シミになってしまいます。
日焼けしたらアフターケアが肝心!
日焼けしてしまったら、もう後悔しても仕方がありません。
日焼けした後は、きちんとアフターケアをすることで、回復のスピードが早くなったり、後に表れがちなシミやシワ、たるみを最小限に防ぐことができます。
日焼け後のアフターケアのポイント
日焼けしたら、冷やす、保湿する、刺激を与えない、ひどい日焼けは皮膚科に行くの4つのポイントを覚えておきましょう。
まず冷やすことが大切!
日焼けした肌は、やけどを負っている状態です。
しっかりと冷やして、ほてりや炎症を抑えましょう。
冷やす方法としては、冷水シャワーを浴びたり、冷タオルをあてがったり、保冷剤にタオルを巻いたものを使うなどがおすすめです。
また、後に保湿するために使用する化粧水を冷蔵庫で冷やしておくと、冷やしながら保湿ができるため便利です。
保湿のポイントは基礎化粧品選び!
冷やした肌は乾燥しがちで、いつもよりも念入りな保湿が大切です。
しかし、日焼けの程度によって選ぶべき基礎化粧品は違います。
ここで、間違った基礎化粧品を使用してしまうと、かえって肌にダメージを与えることにもなりかねません。
ほてりや痛み、ヒリヒリ感がない場合
赤みはあるものの、ヒリヒリするような刺激を感じなかったり、痛みやほてりもない場合は、できるだけ刺激の少ない基礎化粧品で丁寧に保湿しましょう。
たっぷりの化粧水を使い、手のひらをつかって肌を包み込むように優しく保湿するのがおすすめです。
また、乳液やクリームでしっかりとフタをして、保湿した水分が逃げてしまわないようにしましょう。
多少ヒリヒリしている場合
我慢できないほどではないけど、ヒリヒリした刺激を感じる場合は、基礎化粧品選びに注意が必要です。
敏感肌用や赤ちゃん用など、刺激の少ない基礎化粧品を使いましょう。
たっぷりの化粧水で保湿したら、ヒタヒタに浸したコットンを5分程度置いて、パックするのもおすすめです。
ヒリヒリしている肌には、美白成分の入っている基礎化粧品はよくありません。
乳液の代わりに、低刺激のクリームを使うことをおすすめします。
我慢できないほどの痛み、ほてりがある場合
まずは皮膚科に行って、適切な処置を受けましょう。
軟膏などを処方されると思うので、基礎化粧品は後回しにして、処方されたものをきちんと使いましょう。
アフターケアに使う基礎化粧品を選ぶポイント
低刺激の基礎化粧品が家にない場合、ドラッグストアなどで購入することになりますよね。
敏感肌用の基礎化粧品はたくさんありますが、どれを選んでよいのかわからないというかたも多いのではないでしょうか。
アフターケアにおすすめなのは…?
日焼けした肌のアフターケアにおすすめなのは、アロエが使われたものです。
アロエは、古くから肌のケアに用いられてきました。
アロエには、消炎作用や殺菌作用があります。
ですから、日焼けした後の肌にもおすすめです。
その他にも、クマザサや馬油、セラミドやアミノ酸が入っているものもおすすめです。
注意すべきなのは…?
逆に、日焼け直後の肌にはおすすめできないものもあります。
アルコールやパラベンの入ったものや、美白効果、アンチエイジング効果、ニキビ予防効果が期待できるとした基礎化粧品です。
ダメージを受けた肌のために、しっかりと美容成分の入ったもので補給した方がいいのでは?と思われがちですが、刺激が強すぎることでかえってダメージを与えたり、乾燥しやすい肌につながる可能性があります。
日焼けの肌タイプ別!おすすめ基礎化粧品
同じ時間、同じように過ごしても、人によって日焼けのしかたは違いますよね。
すぐに赤くなって、その後あまり黒くならない人や、赤くなった後に黒くなる人、すぐに黒くなる人など、様々です。
どのタイプだとしても、日焼けした肌がやけど状態になっていることに違いはありません。
きちんとアフターケアすることが大切です。
すぐに赤くなり、その後あまり黒くならないタイプの人は…
すぐに肌が赤くなる人は、まず炎症した肌を冷やすことが大切です。
保湿のための基礎化粧品は、グリチルリチン酸ジカリウムが含まれたものが特におすすめです。
敏感肌のかたでも日常的に使いやすいので、普段から肌がデリケートなかたは試してみてはいかがでしょうか。
赤くなったあと、すぐに黒くなるかたは…
日本人に一番多いタイプだと言われています。
まずは冷やして炎症を抑えて、それと同時にメラニン色素による色素沈着を抑えるための対策が必要です。
メラニン色素の色素沈着は、ビタミンCやビタミンE誘導体がよいとされていますが、使ってヒリヒリ感を感じるようならやめておきましょう。
しかし、美白のための対策は大切です。
肌の状態が落ち着いて、痛みやヒリヒリ感を感じなくなったら、美白効果の期待できる基礎化粧品を使いましょう。
すぐに黒くなるかたは…
メラニン色素が大量につくられているため、ビタミンCやビタミンE誘導体で色素沈着を抑えることを意識しましょう。
もちろん、まず冷やして、刺激を感じるようなら低刺激の基礎化粧品から使いましょう。
日焼けした次の日から行うべきこと
日焼けのダメージは、1日では改善しません。
しばらくはアフターケアを念入りに行うことが大切です。
日焼けした肌の状態によって、選ぶべき洗顔料も変わってきます。
軽度の日焼けの場合
ヒリヒリ感などの刺激がない日焼けは、洗顔料やボディソープを使っても大丈夫な場合が多いです。
ゴシゴシとこすらずに、大きな泡で優しく洗うように心がけましょう。
ヒリヒリする日焼けの場合
ヒリヒリ感が残っているうちは、低刺激の洗顔料を使うか、ぬるま湯のみで丁寧に洗い流しましょう。
メイクはすぐに落とせる範囲で、日焼け止めもお湯で落とせるタイプを選ぶと便利です。
痛みを感じるほどの日焼けの場合
とても肌にダメージを受けている状態の時には、できるだけ刺激を与えないようにすることが大切です。
痛みがひくまでは、ぬるま湯メインで洗い流しましょう。
基礎化粧品を選ぶコツ
日焼け直後は低刺激なものを使うと肌にダメージを与えずにすむため安心です。
日焼けした後は、メラニンがたくさん作られて、シミができやすい状態になっています。
また、肌の奥に紫外線が届くことで、弾力を保つために必要なコラーゲンなどの量も少なくなってしまっています。
そのため、シミやシワ、たるみが起きやすくなっています。
ですから、肌の炎症がおさまるまで保湿を中心に行い、その後美白やアンチエイジングなどの効果が期待できる基礎化粧品に切り替えて使うことをおすすめします。
さらなる日焼けを防止する!
日焼けした肌はダメージを受けやすくなっています。
さらに日焼けをしてしまうと、もっとダメージを受けてしまいます。
肌が敏感になっているから、日焼け止めは塗らないでおきたくなりますが、これは間違いです。
日焼け止めにはお湯で落とせたり敏感肌でも使えるタイプのものもあります。ボディソープなどが使えない状態の時でも安心です。
日焼け止めの他にも、日傘や帽子、長い手袋などでできるだけ肌の露出を防ぎ、紫外線から守りましょう。
刺激を与えないことも大切!
水ぶくれができてしまったら、潰すのはNGです。
潰れたところからバイ菌が入ると、化膿したり感染症を起こしやすくなります。
水ぶくれがある場合は、日中の活動時間帯は大きな絆創膏やガーゼなどでガードしておきましょう。
粘着力が強い絆創膏などは、剥がす時にかえって肌に刺激を与えかねません。
できるだけ肌に優しいテープを選ぶなどして、いたわりましょう。
身につける下着は、ゴムがきつくないものや、サイズが小さくないものを選び、木綿などの肌触りのよいものを使用することもおすすめします。
規則的な生活で肌のターンオーバーを促す
ターンオーバーの正常化は、メラニン色素の沈着を防ぐことにつながります。
ビタミンをしっかり摂ることは、紫外線のダメージに効果的と言われています。
その他にも、規則正しい食生活と睡眠、適度な運動を行いましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、日焼け後のアフターケアの方法や注意点、基礎化粧品の選び方のポイントについてご紹介しました。
日焼けの程度にかかわらず、きちんとアフターケアをすることで、後の肌の状態が美しく保てたり、回復がスムーズに行われることにつながります。
日焼けの程度によって、選ぶべき基礎化粧品は変わってくるため、その時々に応じたものを選びましょう。
日焼けしてしまったり、家族や友人が困っていたら、参考にしてみてくださいね。