要注意!私たちは目からも日焼けする!!
2018.08.22
紫外線の影響を考えたとき、肌を守ろうと考えるのは普通のことだと思います。
日焼けや、シミ、シワ、たるみなど様々なダメージを引き起こすことはよく知られています。
ですから、日焼け止めを塗ったり、日傘などで直接紫外線を浴びないように工夫しながら生活しますよね。
ただ、そんなかたでも、もしかしたらUVケアが不十分かもしれません。
紫外線から守るべきは、肌だけではないことをご存じでしょうか?
ここでは、目と紫外線の関係についてご紹介していきます!
目から日焼けする!?
いくら肌に日焼け止めを塗っても、目はどうしようもないですよね。
しかし、日焼けの原因には目から入る紫外線も影響しています。
人間の身体の仕組みとして、目から入った紫外線が日焼けを起こす原因になります。
どうして目から日焼けするの?
紫外線を角膜が察知すると、脳は紫外線から細胞を守るために、メラノサイトという色素細胞を活性化させます。
メラノサイトが活性化すると、メラニン色素が作られます。
メラニン色素は、シミや日焼けの原因になる物質であることがよく知られていますよね。
こうして、目から紫外線が入ると、結果的にメラニンが作られて、日焼けした状態になります。
目から入った紫外線でどこが日焼けするの?
目から入った紫外線の怖いところは、全身に影響します。
普段日焼け止めを塗って防御するところは、腕や首、足、顔など、露出している部分になりますよね。
一方で、お腹や胸などは、服で隠れているため何もしないかたが多いのではないでしょうか。
UVケアしていなくても、お腹や背中は色白だったりしますよね。
しかし、目から入る紫外線の影響は、お腹や背中も含め全身です。
目から入る紫外線は、いくら日焼け止めを塗っても関係ありません。
ですから、目に入る紫外線そのものを防ぐことが大切になります。
紫外線が目の病気の原因にもなる!
さらに紫外線は目の病気の原因にもなることをご存じですか?
紫外線が白内障の原因に!?
白内障は、高齢者のかたがよくかかる目の病気ですよね。
白内障は、長い間浴びた紫外線の蓄積も原因の一つとなっています。
ですから、高齢者に起こりやすくなるのも納得ですね。
しかし、最近ではだんだんと白内障にかかる年齢層が若くなってきています。
雪目(雪眼・雪眼炎)も!
雪目は、目の日焼けが原因で起こります。
目の日焼けは、強い紫外線を浴びることで角膜が傷つき、黒目の部分の表面から炎症を起こすことで充血したり、異物感を感じたり、痛みを感じたり、瞼の腫れなどがみられます。
雪目も同じような症状が起こる目の病気です。
文字のごとく、スキー場など雪から反射する紫外線と地上に降り注ぐ紫外線を過剰に受けると、目が日焼けしてしまうんです。
レジャーでスキーに行った時には、注意が必要です。
雪目の特徴は、すぐにダメージを感じないことです。
夕方岐路につく途中で目がシパシパする、ショボショボするなと感じているうちに、夜中から翌日にかけて目の痛みや違和感、充血、瞼の腫れなどが表れてきます。
症状がひどいかたのなかには、涙が止まらない、痛すぎて目が開けられない、瞼がボッテリと腫れてしまうなど、仕事や外出自体が難しい状態になるかたもいます。
雪目はゲレンデ以外でも!
雪目は、冬のスキー場だけで起こるものではありません。
夏の砂浜でも、水面や砂からの反射で紫外線を浴びます。
こうして、反射した紫外線の影響で目が日焼けし、雪目と同じ症状が出るものは、すべて雪目と呼ばれています。
目が日焼けしたかも!どうしよう?
レジャーからの帰り、どうも目に違和感がある…もしかして、日焼けしたかも?と感じたら、とりあえず症状を軽くしたいですよね。
目の日焼けの症状を緩和するには、濡れタオルをあてて冷やすことや、目をつぶり休むことで効果が実感できる可能性があります。
紫外線用の目薬が市販されていますが、一時的に良くなっても充血が悪化する恐れもあるそうなので、気をつけましょう。
それよりも、眼科を受診してきちんと診断を受け、治療してもらった方が安心です。
目の日焼けを防ぐにはどうしたらいいの?
ゲレンデやビーチで活躍するアスリート達は、みんなサングラスやゴーグルを着用していますよね。
こうすることで、目の病気を防ぐことができます。
また、角膜が紫外線を察知することで活性酸素が発生しますが、この活性酸素は身体の疲れを引き起こします。
アスリート達がサングラスをするのは、身体が疲れるのを予防するためでもあります。
紫外線から目を守るためにサングラスを着用しよう!
サングラスにも色んな種類がありますよね。
紫外線から目を守るには、UVカット効果のあるものが必須です。
中でも、紫外線透過度1%のものがおすすめです。
そして、顔との隙間ができるだけ少ないものを選ぶことも大切です。
顔とサングラスの間に隙間があると、かえって紫外線が目に集中してしまい、逆効果になることもあります。
コンタクトレンズを着用しているかたは、UVカット効果のあるコンタクトレンズを選びましょう。
こんなサングラスは選んじゃダメ!
その他にも、紫外線防止のためのサングラス選びには注意点があります。
UVカット効果のないサングラスは、やめましょう。
おしゃれには良いかもしれませんが、紫外線防止には意味がありません。
そして、もっといけないのが、UVカット効果のない濃い色のサングラスです。
濃い色のサングラスをつけると、瞳孔が開き、余計に紫外線を察知しやすくなってしまいます。
初めてのサングラス、身につけやすいデザインは?
UVカット効果のあるサングラスは、種類が豊富です。
サングラスに慣れていないかたは、ブラウンやグレーのものがおすすめです。
ブラウンは肌に馴染みやすい色で、グレーはどんなファッションにも馴染みやすいのが特徴です。
形やデザイン、度付きレンズなど、自分に合ったものを見つけてみましょう。
まとめ
紫外線は目からも浸入し、身体の疲れさせる活性酸素を作る原因になったり、露出していない部分の日焼けにつながります。
また、強い紫外線を目から浴びることで、目の病気につながることもあります。
目から入る紫外線を防ぐには、UVカット効果のあるサングラスやコンタクトがおすすめです。
日焼け止めや日傘、長手袋、帽子など、普段行っている紫外線対策と一緒に行うことで、より効果的になりますね。
見落としがちな目からの日焼け、肌だけではなく目の対策も一緒に行いましょう。