ヒルドイドと日焼けの上手な付き合い方を解説します!
2018.05.26
ヒルドイドは、以前ネット上で美容効果を持つクリームとして一時期話題になったのでご存知のかたも多いと思います。
乾燥や敏感肌の方のシワやたるみの軽減などに役立ちアンチエイジングになるスキンケアとしてかなりの注目を集めていました。
今回は、その中でも話題になったヒルドイドは日焼けに良いのかという疑問を徹底解剖してみたいと思います。
日焼けとヘパリン類似物質の関係性?
ヒルドイドの主成分はヘパリン類似物質ですが、皮脂欠乏症という保湿成分を失う皮膚病の治療薬でもあります。
本来はこちらの目的で使われることが多く、そう見ると日焼けとあまり関係がないように感じます。
しかし、同じ肌のことなので無関係というわけではありません。
日焼けというのは、肌の保湿が失われることによって起こりやすくなる現象です。
日焼け止め商品でカバーをする必要もありますが、しっかりうるおっている肌であればそのダメージは幾分軽減させるかもしれません。
そういう意味からみると、日焼けと関係性あるようにも考えることができます。
ただしヒルドイドが日焼け止めになるわけではありません。
【顔のニキビや毛穴の肌など肌トラブル解消にも期待できる?】
保湿不足で起きる皮脂欠乏症が起きると、猛烈なかゆみが発生し湿疹や赤みなどの炎症を起こすことがあります。
アトピー治療にも使われる医薬品がヒルドイドです。
もちろんこれらの皮膚病の治療で使用されていることが多いですが、水分の保湿の働きがあるため美容効果が高いと噂されるようになりました。
どうやら保湿力が高いことから、乾燥肌から派生するニキビやシワや毛穴、紫外線からのダメージの受けやすさなどを防ぐのに有効なのではと言われていたようです。
【日焼け止めとして使うものではない】
ヒルドイドは日焼け止めとして活用するものではありません。
あくまでも保湿です。皮膚病治療薬そのものに日焼け止め効果はまったくありません。
保湿力を高めることによってある程度の日焼け対策になるかもしれませんが、それだけでは物足りないのが現実です。
本気で紫外線に向き合うのであれば、しっかりとした日焼け止めが必要になるのは言うまでもありません。
【ヒルドイドを使った肌は油焼けが起きることも】
気をつけて欲しい注意点もあります。それはヒルドイドを使った肌は日焼けが起きやすいことです。
油が配合されていることから油焼けといった現象が起きやすくなります。
肌が黒ずんでしまうのはメラニンだけではなく、油が酸化することによって起きやすくなります。
また、一般的な軟膏でも起きますので注意してください。
特に刺激が強くなる紫外線を浴びるようなことになれば、起きやすくなります。
ヒルドイド自体にそれほど副作用はありませんが、酸化することによって肌が黒ずむ可能性があることがあります。
ヒルドイドを皮膚に使うときの問題点
保湿力できることや、日焼け止めの効果はなく、間違った使い方で逆に日焼けを起こしやすいことがあることを紹介しました。
しかしこれ以外にも注意してほしいことがあります。
それは皮膚科などの病院で処方される医薬品です。
日本は国民皆保険制度をがあり、治療を国民すべてが受けられる体制が整っています。
いま問題になっているのは、保険でヒルドイドの処方を受けることです。
皮膚病で受けるのは問題ありませんが、美容目的で病気でもないのに処方箋をだしてもらう人が増えてることです。
健康保険財政が圧迫しているのに、それを加速させることになっているかもしれません。
【美容目的に使うものではない】
ヒルドイドはそもそも美容目的に使うものではありません。
ヒルドイド同様にヘパリン類似物質を含む美容目的に開発された製品もドラッグストア等で販売されているのでそちらを購入するのがおすすめです。
ヒルドイドはtwitterやブログで紹介されていることも多く、美容に関心を持つ女性が入手する治療薬になっていますが、あくまでも病気で使う薬です。
【市販や他の方法で購入することができる】
市販でもヒルドイドと同じ成分であるヘパリン類似物質が配合された美容クリームが売られています。
また、どうしても必要な人は、まったく同じ種類の医薬品を海外の個人輸入を通して購入することもできるようです。
こちらは自己責任になりますが、病院で処方される医薬品と同じものを購入することができます。
日焼けを防ぐためにするべきこと
ヒルドイドを求めるような方は、乾燥しやすいので日焼けをしやすい体質であるかもしれません。
この治療薬そのものに日焼け止めの効果はまったくありません。他の基本的な紫外線対策は必須です。
【肌トラブルを抱える人が選びたい日焼け止め】
日焼け止めには紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。
吸収剤は化学物質で紫外線を取り込み熱や赤外線で発散させる効果を持っています。
化学物質であることから肌に負担がかかりやすいと敬遠されていることもありますが、最近は製品改良によって軽減されています。
肌に優しいと言われているのが散乱剤であり、ノンケミカルと呼ばれているように肌への負担は少ないです。
あらゆる紫外線を防ぐ効果が高いですが、落ちやすかったり白浮きすることも多いのがデメリットになっています。
しかしこちらも改良によって随分と白浮きを防ぐことができるようになりました。
できれば肌に問題を抱えている方は散乱剤の方を選ぶと良いですが、吸収剤の方はシミやソバカスや皮膚がんなどをもたらすUVBへの防止力が強いです。
紫外線の環境によって使い分けることも重要な判断になります。
【日光の状態によって使い分けるように】
夏であれば紫外線の量も多いですので、UVBによる影響を受けやすくなります。
かといってUVAを軽視してはいけません。
吸収剤と散乱剤どちらも配合されている製品もありますので、こちらを求めると効果的な紫外線対策ができるでしょう。
なかにはオーガニック製品で作られた日焼け止めもあり、こちらを使えば肌への負担も少なくなります。
【子供にも使うことができるローションなどの製品がある】
オーガニックの日焼け止めもあり、敏感な赤ちゃんでも使うことができます。
子供が使うことができることから、家族全員で使用できる日焼け止めも多くなりました。
【乾燥しがちな方の後悔しない日焼け対策】
紫外線によって保湿力が少ないことで日焼けが起きます。
皮脂などが少なくなって保湿成分がなくなり皮膚トラブルを起こしたときにはヒルドイドは良いかもしれません。
日焼けとヒルドイドまとめ
日焼けは女性の天敵ですよね。
しかし誤った知識で日焼け対策をしてしまうと、かえって肌のトラブルを引き起こすことになってしまいます。
肌の不調は皮膚科に受診し解決することが一番の近道です。しっかり正しくケアしていきましょう。