日焼け止めと化粧下地、どちらが先が正解?
2018.09.25
女性にとってメイクは毎日必ずするものだと思います。
すっぴんで毎日過ごせたら楽ですが、メイクは社会人としてのマナーでもあります。
メイクが完成する一連の流れの中では、色々なものを顔に塗ると思いますが、
日焼け止めと化粧下地どちらを先に塗っていますか?
今回は、日焼け止めと化粧下地の順番や、化粧直しのポイント、日焼け止めの塗り直しのポイントについてご紹介します。
どっちが先?日焼け止めと化粧下地
日焼け止めと化粧下地、その順番については誰もが一度は考え込んだことのあることかもしれません。
なんとなく自己流で塗っている人は多いと思います。
日焼け止めを先に塗ったら、紫外線からブロックする効果が薄れそう…。
化粧下地と日焼け止めの両方を塗ったら、テカテカの重たい肌になるから、化粧下地もしくは日焼け止めを使わない…。
なんて人もいるかもしれませんね。
日焼け止めと化粧下地の順番については、様々な意見があるようです。
実際、これが正解!と言い切ることは難しいですが、化粧品を扱う多くの企業は、日焼け止めを先に塗る方法を推奨しています。
なぜ日焼け止めを先に塗るの?
なぜ、多くの意見が日焼け止めを先に塗ることを推奨しているのでしょうか。
それは、日焼け止めと化粧下地、それぞれの役割や効果に秘密があるようです。
日焼け止めの役割
日焼け止めは、よく知られている通り、紫外線をブロックする、あるいは紫外線を吸収することで、紫外線から受ける肌のダメージを軽減するためのものです。
紫外線をブロックする、あるいは吸収することで、シミやそばかすの発生も抑えます。
製品によって防御する力や効果の持続時間が異なりますが、ムラなく均一に塗ることとこまめな塗り直しが必要です。
化粧下地の役割
化粧下地は、肌色をカバーし明るく見せることで、顔全体の印象をよくします。
また、ファンデーションのノリや持ちが良くなったり、ファンデーションが毛穴に入り込むのを防ぎます。
そして、メイクによる色素沈着を防ぎ、落としやすくする役割もあります。
日焼け止めを先に塗る理由
これらの役割を考えると、日焼け止めを先に塗った方がいいと言われる理由にも納得できますよね。
日焼け止めはムラなく均一に塗ることが大切なため、化粧下地の上に塗ると塗りムラが生じやすくなります。
また、化粧下地の上に日焼け止めを乗せてしまうと、ファンデーションのノリや持ちに対する効果が薄れてしまいます。
こういったことから、日焼け止めが先で、化粧下地があとという順番が推奨されています。
メイクまでの流れをまとめると、洗顔、スキンケア、日焼け止め、化粧下地、メイクの順番となります。
日焼け止めと化粧下地の一体型について
日焼け止めと化粧下地が一体になっている製品には、UVカットしながら化粧のりをよくするものが多く、メイクの行程を少しでも少なくしたいかたや簡単に塗り直したいかたにおすすめです。
それぞれの機能がきちんと備わっているか確認しましょう。
まず、日焼け止めに化粧下地の役割を備えたものを選ぶ場合、ファンデーションのノリが良くなるかどうかなど、化粧下地としての役割がなされているかどうかを確認しましょう。
そして、化粧下地に日焼け止めの役割を備えたものを選ぶ場合、SPF値やPA値を確認し、UVカット効果がどのくらい期待できるかを確認しましょう。
パウダータイプの日焼け止めについて
パウダータイプの日焼け止めは、一般的な日焼け止めとは違い、化粧下地の下に塗ってしまうと化粧下地を馴染ませる時にヨレてムラになってしまいます。
そのため、化粧下地の上に重ねることをおすすめしますが、多くはフェイスパウダーのように使えるため、化粧直しの時に使うと便利です。
パウダータイプの日焼け止めは、塗るタイプの日焼け止めよりも紫外線をブロックする力が弱いものが多いため、しっかりSPF値やPA値を確認しましょう。
日焼け止めの塗り方のポイント
日焼け止めは、スキンケアの次に使います。
ムラなくのばすことが大切ですが、そのためには肌がしっかりとうるおっていることが必要です。
洗顔後、しっかりと保湿してから日焼け止めを塗りましょう。
日焼け止めは重たいからと、うっすらのばすかたが多いですが、メーカーが記載している使用料の目安を守らず使用すると、期待できる効果は半減します。
日焼け止めに記載されているPA値、SPF値は適量を守って塗った上で得られる効果です。
スキンケアを終えた肌に、額、両頬、鼻、あごに分けて乗せ、中心から外側に向かってのばすように馴染ませます。
小鼻などの細かい部分も忘れずに、指先を上手につかってまんべんなく馴染ませましょう。
特に、頬の高い部分や鼻の頭は念入りに塗り、耳や首、首の後ろ、デコルテ、小鼻などの塗り忘れがちな部分に気をつけましょう。
日焼け止めの塗り直しかた
日焼け止めをメイクの上からどうやって塗り直すの!?と混乱するかたも多いのではないでしょうか。
日焼け止めは、汗や皮脂で流れやすいため、こまめな塗り直しが必要です。
塗り直しの目安は2~3時間ごとと言われていますが、汗を大量にかく場所ではもっと短い感覚で塗り直す必要があります。
外出先で塗り直す必要がある場合は、短時間で塗れるスプレータイプやパウダータイプのものを持ち運ぶと便利です。
本当は、一度全部オフして塗り直すのが良いそうですが、現実的でないと思います。
メイクの上から塗り直す方法は、まずパフに日焼け止めをなじませて、浮いたファンデーションをそっと拭うように塗っていきます。
顔全体に塗ることができたら、その上からファンデーションを塗り直します。
日焼け止めと化粧下地を別々に使った方がいいとこだわっているかたも、レジャーなど塗り直しが頻回になると予想される日には、日焼け止めと化粧下地が一体型になったものを選んだ方が便利です。
季節や外出時間、シーンで上手に使い分けると肌の負担を抑えることができます。
日焼け止めの塗り直しに便利なアイテム
日焼け止めを塗り直すと、どうしても朝一番のメイクとは出来映えが変わってしまいますよね。
また、仕事で忙しかったり、あまり休憩する時間がとれない時には、簡単に塗り直せる方法が良いと思います。
おすすめなのは、メイクの上から塗れる日焼け止めスプレーです。
スプレータイプのものなら、時間がかからず便利です。
しかし、保湿性が高く油分の多いものがあるため、皮脂が多い人には重たさを感じてしまう可能性があります。
また、顔に直接スプレーできないタイプのものもあり、顔に直接かけられないものは一度手のひらやパフなどにとって馴染ませることとなります。
これではスプレータイプである意味がなくなるので顔に直接吹きかけられるものを選びましょう。
皮脂が多いことに悩んでいるかたは、日焼け止めを使うこと自体がいや!というかたもいるでしょう。
そんなかたには、パウダータイプの日焼け止めで塗り直すことをおすすめします。
日焼け止めパウダーは、フェイスパウダーのように使うことができ、仕上がりもサラサラになります。
一般的な日焼け止めに比べると、紫外線カット効果は少な目なことが多いため、単体では十分に紫外線対策ができるとは言えないこともありますが、日焼け止めの塗り直しや化粧直しに便利です。
日焼け止めを塗った肌がヨレないために!
日焼け止めが嫌われる理由は、やはり化粧が崩れやすい点にあると思います。
日焼け止めには、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤、ジメチコン、ポリマーなどの成分が入っていて、保湿性の高いものが多いため、そのぶん油分も多いです。
ですから、日焼け止めを塗る前のスキンケアを工夫することで、重たさを回避することをおすすめします。
化粧水や乳液にしっとりタイプのものを使っていたり、油分や保湿成分が豊富なオールインワンゲルを使っているかたの中で、ヨレやすさを感じている場合は、朝のスキンケアを見直すことで改善することがあります。
しっとり用のスキンケア用品やオールインワンゲルは高保湿成分が豊富に含まれていることが多く、日焼け止めと合わせると重たくなりすぎてしまうことが多いです。
朝だけでも、軽めのスキンケア用品に変えて様子を見てみてはいかがでしょうか。
皮脂でヨレてしまうかたは、鼻やおでこの部分については皮脂吸着パウダーが配合された部分下地を使ってみることで改善することもあります。
鼻のあたまは、とても日焼けしやすい部分でありながら、皮脂の分泌が盛んですぐに日焼け止めやメイクが落ちてしまうという、難しい部位です。
皮脂吸着パウダーが配合された化粧下地を使うことで、メイクのモチがよくなることだけでなく、日焼け止めも流れにくくなるためおすすめです。
日焼け止めを塗る前のスキンケアのポイント
朝は1分1秒も惜しいとバタバタしながら支度する人も多いですよね。
急いでいると、そのぶんどうしてもスキンケアにかける時間が短縮されがちです。
洗顔から保湿まで、大急ぎで行ってしまっていませんか?
メイクや日焼け止めがヨレない大きなポイントは、保湿のしかたにあると言っても過言ではないほど重要です。
急いでスキンケアを済ませてしまうと、成分が混じり合って効果が減少したり、ヨレやすくなってしまいます。
一つづつしっかり馴染ませてある程度乾燥してから重ねると、その後のメイクのモチがぐっとアップします。
化粧ノリのためには、保湿と油分のバランスが大切です。
保湿がきちんとできていると、キメが整いきれいにメイクができますが、逆に油分が多すぎるとヨレの原因にもなります。
スキンケアは丁寧に、じっくり馴染ませていくことが大切です。
クレンジングも大切!
日焼け止めと化粧下地を両方使うと、クレンジングが大変そう…と心配になるかたも多いでしょう。
確かに、日焼け止めや化粧下地の落としかたは製品により様々です。
洗顔料やクレンジング、専用クレンジングで落とす必要のあるものもありますが、最近はお湯で落とせるタイプのものも増えました。
お湯だけでは、きれいさっぱりメイクまで落とすことは難しいですが、ある程度お湯で洗い流してから洗顔料やクレンジングでさっと流すと簡単です。
まとめ
日焼け止めと化粧下地の両方を使う場合は、化粧下地よりも先に日焼け止めを使うことで、ムラなくきれいに塗れて、化粧のりもよくなります。
また、メイクの上から日焼け止めを塗り直すには、スポンジやパフに日焼け止めを馴染ませてから、浮いたファンデーションを拭うように塗り、その上にファンデーションを重ねる方法がおすすめです。
もし塗り直す時間があまりないなら、スプレータイプの日焼け止めやパウダータイプの日焼け止めを利用すると短時間でメイク直しと日焼け止めの塗り直しができます。
紫外線は1年中降り注いでいます。
冬や室内、車内でも油断せず、その時期やシーンに合った日焼け止めを選びながら、上手に活用していきましょう!