紫外線吸収剤が体に害って本当?使用しない方が良いの?

2018.06.21

肌ケア

女性は特に日焼けに関する知識や情報などを色々なところから得て、実践しているのではないでしょうか。

日焼け止めに使用されている紫外線吸収剤が危ないと聞いたことはないでしょうか。

もし肌に害があるなら使わないようにしたいですよね。

今回は、この紫外線吸収剤とはどのような成分で、肌にどのような影響があるのか、使用を避けた方が良いのかなどを解説していきます。

肌を守るために使う日焼け止めなので、適切に使っていきましょう。

紫外線吸収剤とはいったい?

日焼け止めと海
まずは、日焼け止めに使われている紫外線吸収剤とはどのようなものなのかを解説していきます。

もう一つ使われることが多い紫外線散乱剤との違いも見ていきます。

日焼け止め以外にも私たちが日常使いしているものに含まれているので、要チェックです。

紫外線吸収剤の原理と紫外線散乱剤との違い

紫外線吸収剤は、皮膚の上で紫外線が化学反応を起こし熱エネルギーなどに変換し放出され、体内に紫外線が入るのを防いでくれています。
白浮きすることもなく、肌触りがなめらかで使用感が良いのが魅力的です。

高SPF値の日焼け止めにはよく使われている、強い紫外線をカットする働きをしてくれる点もメリットとなっています。

ただし、化学反応を起こし構造が変化するため、長時間効果が持続しません。

日焼け止めに使われている紫外線散乱剤は、吸収剤とは違う働きをして紫外線を防ぎます。

紫外線散乱剤は、肌の上で反射して紫外線を散乱させ、紫外線をブロックしてくれるものです。

汗や皮脂には弱く、白浮きするというデメリットがあります。

紫外線吸収剤よりも紫外線を防ぐ力は強くないという点でも違いが見られます。

ファンデーションや下地にも使用されている

紫外線吸収剤は、日焼け止めだけに使われているわけではなく、ファンデーションや化粧下地などのコスメ商品にもよく使われています。

そのため、紫外線吸収剤を一切使いたくないという人は、日焼け止め以外の化粧品もチェックするようにしてください。

最近は紫外線吸収剤不使用と表示されているもの、紫外線散乱剤だけが使われているノンケミカルと表示されているものもあります。

紫外線吸収剤に使われる成分一覧

サプリを手にとる女性
具体的に紫外線吸収剤にはどのような成分が使われているでしょうか?

様々な成分がありますが、よく使用されている次の3つの成分を取り上げます。

商品を購入する際に、紫外線吸収剤が使われているかどうかを確認する際の参考にしてください。

t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン

この成分は紫外線のuva(一年を通じて浴びるもの)を吸収してくれます。

水に溶けることはなく、油にわずかに溶ける成分です。

多少のベタつきがありますが、カプセル化する技術が進んでいるため、ベタつきが軽減されてきているでしょう。

光アレルギーを引き起こす可能性があるともされているので、肌が弱い人は注意が必要かもしれません。

メトキシケイヒ酸エチルヘキシル

この成分は、紫外線のuvb(夏の強い紫外線)を吸収する働きが期待できます。

紫外線吸収剤が使われている商品には最も使用されている成分です。

粘性があり、油に溶ける成分となっています。

光アレルギーなどの可能性が低く、低刺激であるともされています。

オキシベンゾン3

この成分は、uvaとuvbの両方を吸収してくれます。

油に溶ける性質を持っている成分です。

皮膚刺激は少ないですが、皮膚アレルギー、光アレルギーを引き起こす可能性があるともされています。

日焼け止め以外にもネイル商品やメイク商品、スキンケア商品などにもよく使われている成分です。

紫外線吸収剤が肌に与える害とは?

肌荒れ
紫外線吸収剤への印象は賛否両論かもしれません。

肌に悪そうと思う人もいれば、紫外線を強力にカットしてくれるのは魅力と思う人もいるかもしれません。

では、実際にどのような肌への影響が生じることがあるのか、本当に害があるのかを見ていきましょう。

肌荒れを起こす場合もある

紫外線吸収剤は、化学物質が使われていることと化学反応を起こすという原理のために肌への負担をかけるとされています。

さらに、先ほどお伝えしたように、アレルギーを引き起こしやすいともされています。

そのため、実際に日焼け止めを使って肌が荒れしたという経験を持つ人も多いと思います。
また、一部では発がん性物質が生成されるなどの情報もあったため、過剰に危ないと言われているようです。

ただし、肌荒れを起こすのは、紫外線吸収剤だけでなく、紫外線散乱剤の日焼け止めを使っても害が出たという人もいます。

そのため、肌へ受ける影響は、個々の肌の状態や強さにより異なるでしょう。

また、日焼け止めを塗らずに紫外線から受ける肌への影響を考えると、どちらを選ぶべきか悩むところでもあります。

カプセルでコーティングされた成分のものを使用

紫外線吸収剤の肌に与える影響が懸念されているため、メーカーによっては紫外線吸収剤をカプセルでコーティングして肌への負担を軽減するように研究し販売しています。

そうした商品を選ぶことで、紫外線を強力にカットしてもらいつつ、肌を守っていくことができるかもしれません。

紫外線吸収剤は不要なのか?

お手上げ
結局のところ、日焼け止めに紫外線吸収剤は不要なのか、それとも負担はやむをえないと使い続けるべきなのか、どちらが肌にとって良いのでしょうか?

ここからは、肌への負担を減らしつつ、紫外線から肌を守るためにおすすめしたい方法を紹介していきます。

普段は紫外線散乱剤入りを使う

普段の日常生活では、強烈な紫外線を長時間浴び続けることは少ないと思います。

そういう場合は、紫外線散乱剤入りの低刺激で低いSPF値の日焼け止めを使うようにしましょう。

日焼けしたくないからと日常的に紫外線吸収剤入りの日焼け止めを使い続けるよりは、肌への負担が軽くなるはずです。

そして、低いSPFの数値でも日常生活であれば紫外線をカットできるとされています。

強い紫外線を浴びる時は紫外線吸収剤入りを使う

海や外でのレジャーを楽しみ、紫外線を強く浴び続ける時にだけ、紫外線吸収剤入りの高SPF値の日焼け止めを使うようにすると良いと思います。

そうすると、肌への負担は一時的なものとなります。

そして、使用した後はしっかりとクレンジングなどで丁寧に洗い流し、化粧水や美容液、乳液、クリームなどで保湿をしてスキンケアに手を抜かないようにしてください。

ただし、敏感肌や肌が弱く日焼け止めを使うと肌荒れしてしまうという人は、違う対処方法を見つけるようにしましょう。

飲む日焼け止めと併用する手段も活用

飲む日焼け止め
塗る日焼け止めによる肌への負担を軽くするために、飲む日焼け止めサプリを併用するという方法もおすすめです。

塗るタイプはムラができたり、塗り直しができなかったり、肌荒れを起こしたりする可能性があったりします。

これはやむを得ないことです。

それをカバーするために、飲む日焼け止めをつかうと浴びてしまった紫外線による肌へのダメージを軽減することができます。

紫外線により生じる活性酸素を抑えて、シミやシワ、たるみ、日焼けなどの肌への悪影響が生じるのを予防する働きがあります。

塗るだけでは追いつかない紫外線対策として、または肌が弱くて塗る日焼け止めを使えない人はお試しください。

美容成分が含まれている日焼け止めサプリも多いので、プラスアルファの効果も期待できるのもメリットですね。

ただし、日焼け止めサプリを飲めば全く日焼けしないというわけではないので、塗るタイプと併用して使うのがおすすめです。

紫外線吸収剤についてまとめ

紫外線吸収剤は危ないのかどうかについてお伝えしました。

紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、それぞれの特徴を生かして、肌を守りながら活用していくことが大切です。

自分の肌にとってベストな方法を選択して、紫外線から肌を守っていきましょう。