日焼け肌にはビタミン!そのワケ、知ってますか?

2018.09.16

サングラス麦わら帽子

ビタミンを摂ると肌にいい”のは常識ですね。

美白効果をうたっている基礎化粧品には、ビタミンCが中心に含まれていますよね。

その他にも、美肌のためにビタミンが豊富に含まれた果物を食べたり、日頃から積極的に取り入れようと努力しているかたも多いのではないでしょうか。

ただ、実際日焼けした肌にとって、ビタミンはどんな効果があるのでしょうか。

今回は、日焼け肌のアフターケアに役立つビタミンについて、ご紹介していきます!

誤解してる!?ビタミンCが日焼けすると言われるわけ

薬を飲む女性
ビタミンCは、シミやそばかすなど、メラニンの色素沈着を抑えたり、肌の弾力のもとになるコラーゲンを作ると言われています。

しかし、“ビタミンCが含まれるオレンジやレモンなどをとると日焼けしやすくなる”という情報もチラホラ…。

これって、矛盾してませんか!?

美肌を目指したい!と思っているかたは混乱してしまうと思います。

こう言われるのは、勘違いしやすいポイントがあるからです。

ビタミンCの効果

ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力を高めるため、風邪の予防や回復を早めると言われています。

肌にとっても、たくさんのメリットがあります。

シミやそばかすは、紫外線を浴びた肌の奥からメラニンが作られて、そのメラニンが肌の表面にあがってくることでできてしまいます。

もちろん、すべてのメラニンがシミやそばかすになって残るわけではありませんが、肌の表面に残る時間が長いと、シミやそばかすにつながります。

ビタミンCは、できてしまったシミやそばかすの色を薄くしたり、メラニン色素が作られるのを抑えたりします。

そして、肌の弾力のもとになるコラーゲンを作りやすくして、シワの予防にも役立ちます。

ビタミンCが含まれる食品

ビタミンCは、非常に多くの食品に含まれています。

代表的なのは、レモンやオレンジなどの柑橘類ですよね。

その他にも、キュウリなどの野菜にもたくさん含まれています。

ビタミンCは日焼けしやすい肌につながる?

疑問

ビタミンCが日焼けしやすい肌につながるという情報は、誤解です。

日焼けしやすくなるのはソラレンが原因!

ソラレンという成分、聞いたことがありますか?

あまり耳にしない言葉ですよね。

ソラレンは、たくさんの食品に含まれる成分の一つです。

しかし、ソラレンは、光で活性化する性質があり、肌にダメージを与える“光毒性”があるんです。

そのため、紫外線に当たると、肌がダメージを受けることで紫外線を吸収しやすくなり、その結果、日焼けしやすい肌になってしまいます。

ソラレンが多く含まれる代表的な食材には、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、キュウリ、セロリ、パクチー、キウイ、アセロラなどがあります。

「あれ!?これって…」と思ったかたも多いのではないでしょうか。

ソラレンが多く含まれる食材は、ビタミンCも多く含まれる食材と重なることが多いです。

ソラレンが少なく、ビタミンCが多い食材

ソラレンを含む食材を食べる時間にもよりますが、日焼けから肌を守ろうとして積極的に摂取していた食材は、実は日焼けしやすい肌作りの原因になっていたなんて、ちょっとショック…ですよね。

日焼けしやすくなるソラレンがあまり多くなくて、ビタミンCが豊富な食材を選びましょう。

ソラレンが少なく、ビタミンCが多く含まれる食材の代表的なものは、バナナやイチゴ、リンゴ、トマト、人参、大根、レタスです。

ソラレンが多い食材を食べたい時には

とはいえ、レモンやオレンジ、キュウリなど、ソラレン多い食材だって食べたいですよね。

ソラレンは、摂取後約2時間くらいでその作用がピークに達します。

そして、その後7時間くらい作用し続けるとされています。

ですから、朝にオレンジをたっぷりいれたスムージーを飲むと、通勤や通学途中に浴びる紫外線の影響を受けやすくなります。

そういう場合は、夜の摂取に変えてみたり、朝のスムージーにはソラレンが多く含まれない食材を中心に作ってみてはいかがでしょうか。

ビタミンCってどれくらい摂ったらいいの?

お手上げ女性

ビタミンCの摂取量については、成人の場合は1日100mg以上が推奨されています。

しかし、美肌のためには、1日1500mg以上とった方が良いという人もいます。

具体的に、美肌のためにはこれだけ!という量は分かりませんが、最低限でも100mg以上、美肌を目指すためにはもっとたくさんの量がすすめられているようです。

また、ビタミンCは水溶性なので摂取したあと2~3時間後には尿として排出されてしまいます。

せっかく摂取しても、身体の中に溜めておくことは難しいので一度に大量に摂取せずに、こまめに摂取するのがおすすめです。

ビタミンCとビタミンC誘導体

指をさす

○○誘導体っていう言葉を目にしたことはないでしょうか。

ビタミンCと、ビタミンC誘導体とでは、何が違うのでしょうか。

ビタミンCの効果は、コラーゲンの生成を助けたり、メラニン色素の生成を抑えたり、できてしまったシミやそばかすの色を抑えたり、免疫力を高めることなどです。肌にとてもいい効果があるので、たっぷり摂っておきたいですよね。

しかし、ビタミンCをそのまま化粧水などに使うことは難しいようです。

ビタミンCを直接肌に塗っても、肌に浸透せずにすぐ酸化してしまって、かえって肌にはよくないとされています。

ビタミンC誘導体は、ビタミンCを改良したもので、皮膚に浸透しやすく、皮膚の中でビタミンCに変化します。

ビタミンCとビタミンC誘導体は違うものですが、皮膚の中では同じにものになります。

つまりビタミンCが肌にいいからといって、果物などの果汁をそのまま肌に塗っても、あまり効果がないということになりますね。

日焼け後に摂取したいビタミン

浴びる 日光浴
日焼けしてしまったら、冷やすことや保湿など、肌の状態に応じたアフターケアが大切です。

アフターケアを怠ると、後にシミやシワ、たるみの原因につながりやすく、日焼けした状態からの回復も遅くなる可能性があります。

日焼け後にビタミンが必要なワケ

日焼けした肌は、やけどを負った状態です。

程度は状況や個人により異なりますが、例えヒリヒリしない程度の軽い日焼けであっても、紫外線により肌はダメージを負っています。

どんなダメージを負っているのかというと、肌の奥では弾力のもとになるコラーゲンなどが作りにくくなり、肌の表面に近い部分では紫外線により作られたメラニンがシミやそばかすのもとになろうとしています。

そして、肌の炎症によって、いつもよりも水分が蒸発しやすかったり、ダメージの修復のために水分をいつもより多く必要とするため、乾燥しやすい状態になっています。

ビタミンは、これらの肌の状態を改善するために役立ちます。

特に、壊れた肌の細胞を修復するためには、ビタミンA(βカロテン)や、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群を積極的に補うのがおすすめです。

ビタミンA

ビタミンAは、抗酸化作用があります。

βカロテンは、身体の中でビタミンAに変わるため、βカロテンの摂取でもいいです。

ビタミンC

抗酸化作用だけではなく、メラニン色素の発生を抑えたり、シミやそばかすの色を薄くして見立たなくしてくれる効果が期待できます。

また、肌の奥で作られる弾力のもと・コラーゲンを作るのを助けます。

ビタミンE

ビタミンEは、強い抗酸化作用と、肌の新陳代謝を助ける役割もあります。

また、メラニン色素の沈着を抑えてくれることで、日焼けした後のシミやそばかすの発生を抑えてくれるといわれています。

そして、紫外線を防御する働きもあるため、日焼けそのもののダメージを減らしてくれることも期待できます。

日焼けした後に摂取するだけではなくて、日常的に摂取しておきたいですよね。

ビタミンEは、魚や南瓜、アーモンドなどに多く含まれています。

日常的に摂取したいなら、サプリメントが便利で簡単です。

ビタミンB群

ビタミンB群は、新陳代謝を助けることで、元気な肌が作られることに役立ちます。

ビタミンB群に含まれる、ビオチンという成分は、皮膚の炎症を抑える役割もあるため、日焼け後のお肌には大切です。

ビタミンB2は皮膚の回復を助けたり、ビタミンB3は血行を促進してくれることで新陳代謝を助けます。

日焼け後のビタミン摂取におすすめなのは…?

飲む日焼け止め
やはり、日焼けした肌のダメージを減らしたり、回復を早めるためにビタミンが必要です。

しかし、食材から摂取するには限界があり、食事で補うことは難しそうですよね。

そこで、おすすめなのはサプリメントです。サプリメントなら、忙しい時でも簡単にとりいれることができます。

ビタミンが含まれている基礎化粧品について

日焼け後は、身体の中からのケアも大切ですが、外からのケアも重要です。

日焼け後の肌は乾燥しやすい状態となっているため、保湿は特に気を付けなければなりません。

しかし、肌の状態によって、適する基礎化粧品の種類は変わってきます。

たとえば、「日焼けしたらできるだけ早く美容効果が高いものをたっぷり使って、いたわったほうがいい!」と、美白成分たっぷりの基礎化粧品を使いたくなりますよね。

日焼け後の肌がヒリヒリしたりほてりがないようなら、美白効果が期待できるとされた基礎化粧品やパックはおすすめです。

しかし、ヒリヒリするなど肌の状態が落ち着いていない時期には、美白のための基礎化粧品は使わないほうがいい場合もあります。

美白効果をうたった基礎化粧品には、ビタミンCが豊富に含まれていることが多く、ダメージを受けた肌には刺激が強すぎます。

肌の状態を見ながら、基礎化粧品を選ぶことが大切ですね。

日頃から行いたいこころがけ

日焼けは、しないに越したことはありません。

しかし、つい夢中になって過ごしていると、思いのほか紫外線の影響を受け日焼けをしてしまっていることもありますよね。

つい、うっかりの日焼けも、UVケアをしているのと全くしていないとでは、ダメージを受ける程度が大きく変わります。

日焼け止めは丁寧に塗る習慣を身につけることや、屋外では日傘や帽子、肌の露出をできるだけ抑えるなどの心がけが大切です。

まとめ

今回は、日焼けとビタミンの関係についてご紹介しました。

ビタミンCは日焼けによい栄養素ですが、ビタミンCが多く含まれる食材にはソラレンが含まれることがあり、日焼けの原因になることがあります。

また、ソラレンが含まれる食材の摂取のタイミングや、日焼けした後に摂りたいビタミンの種類についてもご紹介しました。

ビタミンには、日焼け肌の回復やシミ、そばかすを抑えたり、肌の新陳代謝を促進するだけではなく、紫外線から肌を守るために活躍するものもあります。

忙しい人は、補いやすいサプリメントなどを活用して美しい元気な肌が維持できるように気を付けてみましょう。