飲む日焼け止めの効果的な飲み方と危険性とは?持続時間はどのくらい?

2018.11.19

手の上の時計が崩れていく図

最近では、塗るタイプの日焼け止めだけでなく、手軽に摂取できるサプリメントタイプの飲む日焼け止めでUV対策することも増えてきていますよね。

飲む日焼け止めと聞くとその効果と持続時間はどのくらいなのかと疑問に思いませんか?

そこで今回は、飲む日焼け止めの効果と持続時間について紹介します。

飲む日焼け止めとは?その持続時間は?

飲む日焼け止めの効果や持続時間を紹介する前に、飲む日焼け止めとはどのようなものなのか紹介します。

飲む日焼け止めは、名前のとおり、飲むことで紫外線対策、日焼け止め対策ができるものです。

ここ数年話題になっているので、実際に使ってみた方もいるのではないでしょうか。

日焼け止めクリームなどと違うところは、塗る手間が省けたりかぶれたりしないという点です。

飲む日焼け止めは、

     

  • ニュートロックスサン
  • フェーンブロック

という2つの成分が主原料となっており、植物から摂取できる成分で作られています。

自然植物から抽出した成分を含んでいるサプリメントで、健康をサポートしながら日焼け止め対策までできる優れモノです。

季節を問わずに美白や美肌にこだわる女性にはうれしいサプリメントです。

飲む日焼け止めのサプリメントは、多くの雑誌やテレビ、SNSなど各種メディアで紹介もされはじめています。

ニュートロックスサン

ニュートロックスサンは、紫外線を浴びたときに大量に発生する活性酸素を除去する効果と、肌細胞本来の力を利用して炎症を抑える効果があると言われています。

日焼けによるシミ・肌老化の原因に着目した原料で、ニュートロックスサンには、スペインの地中海沿岸に生息する植物の代表的な成分「抗酸化物質」が豊富に配合されているのが特徴です。

スペイン産のシトラスと、ローズマリーから抽出したエキスが、コラーゲンの破壊を防ぎ「細胞の保護」「細胞内の保護」「炎症を抑える」という、3つの働きをして肌細胞を紫外線から守ってくれます。

フェーンブロック

フェーンブロックは、スペイン産のシダから抽出される強力な抗酸化物質です。

南ヨーロッパでは、強い紫外線が降り注いでいます。

そのような環境に耐える力を持っているシダが原料になっています。

飲む日焼け止めの効果時間は?

時計
手軽に摂取できるサプリメントタイプの飲む日焼け止めですが、UV対策を行うときに気になるのが、効果の持続時間ですよね。

この持続時間は、商品ごとに違いがあるようです。

国内で売られているホワイトヴェールであれば24時間、ヘリオケアであれば4~5時間と大きく違います。実際に臨床試験で具体的な数値が出ているわけではないので公式サイトなどの説明を参考にしています。

飲む日焼け止めの持続時間を長くする飲み方

紫外線対策の飲む日焼け止めサプリメントは、大手のメーカーからも販売されており種類も豊富です。

商品ごとに決められた1日の摂取量を守ることは大切ですが、飲むタイミングもとても重要です。

飲む日焼け止めサプリメントは、出かける30分前に飲むと良いとされています。

ただ、サプリメントは、一度で効果は感じにくい場合もあるので、継続することが大切です。

また、日陰になる場所が少ない海水浴場やプールなどの野外のイベント会場では、サプリメントに頼るだけでなく、塗るタイプの日焼け止めを合わせて使うことをおすすめします。

商品によっては効果の持続時間が短いものもあるので、1日の摂取量を守りながら飲むようにしましょう。

飲む日焼け止めサプリメントは、塗るタイプの日焼け止めほどは高い効果はありませんが、飲み続けることで徐々に体の内側から紫外線に対して肌を強くしていくので何も対策しないよりは断然によいと考えられます。

飲む日焼け止めの効果

サプリと水を手に持つ女性
そして一番知りたいのは、飲む日焼け止めの効果ですよね。

SNSなどの口コミには、「効果がある」と言った情報が多い反面、「効果はない」と言ったネガティブな意見もあります。

実際に飲む日焼け止めは、抗酸化作用(活性酸素除去やDNA損傷保護作用)、抗炎症作用など、様々な基礎医学的な研究報告があります。

飲む日焼け止めが実際に効果あり・なしを検証するのに「SPF」「MED」に着目する必要があります。

SPFは、紫外線B波という日焼けの原因をどれだけ防げるかを表した数値です。

SPFは、日焼け止めを塗った部分のMED÷何も塗らなかった部分のMEDで計算され、SPF30などと言った数値で標記されます。

ニュートロックスサンとフェーンブロックの研究報告では、数か月毎日飲み続けた結果、SPFは5未満とあまり高い数値は確認できなかったようです。

塗るタイプの日焼け止めと併用することで高い効果が期待できます。

飲む日焼け止めに警告?!

アメリカ皮膚科学会(AAD)が、飲む日焼け止めの使用に対して警告をしています。

以下がその内容になります。

American Academy of Dermatology statement on oral supplements for sun protection

Recently, there has been discussion in the media about oral supplements that claim to provide protection from the sun. The American Academy of Dermatology (Academy) wants to alert consumers that these pills should not be used as a replacement for sunscreen or sun-protective clothing. There is currently no scientific evidence that oral supplements alone can provide an adequate level of protection from the sun’s damaging ultraviolet rays.

Sunscreen is the only form of sun protection that is regulated by the U.S. Food & Drug Administration (FDA). Broad-spectrum sunscreen with a Sun Protection Factor (SPF) of at least 15 has been scientifically proven to prevent sunburn and reduce the risk of skin cancer and early skin aging caused by the sun. Regardless of whether you choose to take oral supplements, the Academy recommends you seek shade, wear sun-protective clothing and apply a broad-spectrum, water-resistant sunscreen with an SPF of 30 or higher.

引用元:アメリカ皮膚科学会(AAD)

簡単に説明すると、“サプリメントだけでは、太陽の有害な紫外線から十分なレベルの保護を得ることはできません。”という内容です。

効果ないとは言いきれませんが、夏の海やプールなど、日焼けしてしまう恐れがあるような場所では、塗るタイプの日焼け止めと併用した方が良いというのがわかりますね。

しかし、飲む日焼け止めとして一般的に使われているファーンブロックとニュートロックスサンは特許取得成分でもあります。

この2つの成分は「高い抗酸化作用」のある物質と考えられ、紫外線に対する有効性があると言われています。

また、飲む日焼け止めには、肌の回復力を早める効果や皮膚がんの予防、皮膚のDNAを保護する機能があると言われています。

日本で販売されている飲む日焼け止めには、新に注目されている高い抗酸化作用のあるフラバンジェノールが含まれているものもあり、メラニンの生成を抑えながら、コラーゲン生成促進作用、シミやくすみを改善する効果のあるものが配合されているものもあります。紫外線を防ぎながら美容効果を得られ、健康的な肌を維持することができます。

飲む日焼け止めについてのまとめ

いかがでしたか?

今回は、飲む日焼け止めの効果と持続時間について紹介しました。

紫外線を多く浴びるような場所では、飲む日焼け止めだけに頼るのは得策ではありません。しかし、飲み続けることで徐々に紫外線に強い肌になっていきます。

商品ごとに効果の持続時間に違いはありますが、日焼け止めクリームなどと併用して上手に紫外線対策していきましょう。