UVAとUVBの違いについて、これだけは知っておこう!

2018.08.04

太陽の光

紫外線が肌にダメージを与えることはみなさんご存知だと思います。

夏場に日焼けを防ぐために、日焼け止めを塗ったり日傘などで気をつけるのはごく普通のこととなってきています。

しかし、「気をつけているはずなのに、いつの間にか肌が黒い!」と感じるかたも多いのではないでしょうか。

今回は、具体的に紫外線が肌にどんな影響を与えるのか、効果的な対策の方法についてご紹介します。

UVAとUVBなど紫外線の種類

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UVAやUVBという言葉を聞いたことはありますか?

紫外線には、UVAとUVB、そしてあまり知られていませんがUVCがあります。

UVCは、私達の身体まで降り注がない紫外線なので、ここではUVAとUVBについて見ていきましょう。

UVAの特徴は?

UVAは、紫外線A波のことで、地上に降り注ぐ紫外線のほとんどを占めています。

その割合は、90%~95%ほどです。

「じゃあ、UVAによって夏に肌が焼けるように日焼けするんだ?」と勘違いされやすいのですが、実は違います。

UVAの特徴は、波長が長いことで肌の奥まで到達し、じわじわと長い時間をかけてダメージが表れてくるんです。

UVAは肌の奥まで到達するため、健康的な肌を作るための細胞にダメージを与えます。

そうすることで、知らないうちに肌の老化につながる原因になっています。

UVAを浴びると、その20~30%ほどは肌の奥の真皮層まで届くと言われています。

UVBの特徴は?

それでは、UVBはどんな特徴があるのでしょうか。

UVBは紫外線B波で、UVAに比べると肌の奥までは到達しませんが、肌の表面に近い部分にダメージを与えます。

また、UVAに比べてダメージを与える力が強いため、すぐにその影響が表れます。

夏、屋外で日焼けする原因はUVBによるもので、多量に浴びると肌が赤くなったり、炎症をおこしたり、水ぶくれになったりします。

それだけではなく、皮膚ガンの原因にもなる恐ろしい紫外線なんです。

UVBは地上に降り注ぐ紫外線の5%~10%と、UVAに比べると少ないですが、ダメージを与える力は強いため、きちんとしたケアが不可欠です。

各紫外線よる肌ダメージの違い

紫外線
UVAとUVBは同じ紫外線でも種類が違うことが分かりました。

肌の奥まで到達し、ゆっくりとダメージが表面化するのがUVAで、肌の表面にすぐにダメージが表れるのがUVBです。

肌の悩みは人それぞれですが、肌ダメージの影響の面ではUVAとUVBとではどんな違いがあるのでしょうか。

UVAはシミ、シワ、たるみの原因に!

UVAは、肌の奥の真皮層まで届き、繊維芽細胞に損傷を与えます。

繊維芽細胞は、美しく健康な肌を作るためにとても大切な細胞で、ハリや弾力を保つために必要なコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作る役割を担っています。

そのため、繊維芽細胞が損傷されると、ハリや弾力のない肌につながりやすく、その結果としてシミやシワ、たるみを引き起こしてしまうんです。

また、UVAはシミの原因となるメラニン色素も増やします。

繊維芽細胞の損傷のツケは、すぐには分かりません。

「あれ!?いつの間にか肌が黒ずんでる!」「最近、シワがめだってきたなぁ」と感じる頃よりもずっと前に、ダメージを受けているかもしれません。

UVAによるダメージは、UVBと違いすぐには分かりません。

肌の赤みや炎症は起こりにくいため、“うっかり焼け”とも呼ばれています。

UVBはシミ、そばかす、日焼け、皮膚ガンの原因に!

UVBは、UVAよりも強いダメージを与えます。

屋外での活動時に起こる日焼けは、ほぼUVBによる影響です。

UVBを多量に長時間浴びると、肌が赤くなったり、炎症を起こしたり、ひどい場合は水ぶくれになってしまうこともあるため注意が必要です。

一般的に多くのかたが気をつけているのが、このUVBによる日焼けですよね。

レジャーや学生時代の体育の授業、部活などで、UVBの影響力を身を持って体験しているのではないでしょうか。

紫外線から肌を守るにはどうすれば良いの?

日傘をさす女性
UVA、UVBともに肌にダメージを与えることが分かりました。

それでは、どうしたら美しい肌を保つことができるのでしょうか。

紫外線が増える季節

紫外線を気にするのは、夏だけという人も多いでしょう。

しかし、残念ながら夏だけでは不十分なんです。

特に、UVAから肌を守るには、1年中気をつけなければなりません。

UVBは、7月~8月にかけて増加することで知られていますが、他の季節でも全くないわけではありません。

紫外線対策は、1年中行うべきなんですね。

雨の日は大丈夫?

「雨の日は紫外線の量が少ないから気にしなくても良いや!」と思われがちです。

確かに、雨の日は晴れた日の2割程度の紫外線量ですが、それでもゼロではないことを認識しておきましょう。

また、曇りの日は、晴れた日の6割~7割も紫外線が降り注いでいるのをご存じですか?

太陽がサンサンと照っていない日でも、油断は禁物ですね。

気をつけるべき場所は?

冬でも、スキーを楽しむと日焼けしやすいですよね。

これは、紫外線が雪に反射することで日焼けしてしまうからなんです。

反射の影響は、予想外ともいえるほど重大な問題なのをご存じですか?

雪だけではなく、水面からの紫外線の反射率は高いため、上から降り注ぐ紫外線以外にも注意すべきなんです。

そして、一番注意すべきは家の中です。

「えっ!?家の中!?」と驚かれるかたも多いでしょう。

UVAは窓ガラスを通してしまうため、家の中にいても肌にダメージを与えます。

車の中も同様で、運転する機会の多いかたは左右の腕を見比べてみてください。

右腕が左腕よりも日焼けしている場合、UVAの影響が考えられますよ。

UVA、UVBから肌を守ろう!

日焼け止め 対策
紫外線対策は1年中、家の中でも気が抜けないことが分かりました。

それでは、これまでのお話を踏まえて、UVAやUVBから肌を守るための対策方法についてご紹介します。

UVAから肌を守るには、1年中、家の中でも対策することが大切です。

季節やシーンによって日焼け止めの種類を変えながらでも、日焼け止めは必需品です。

日焼け止めに記載されている
SPFはUVBへの効果を表し、PAはUVAへの効果を表しています。

また、日焼け止め効果のある化粧品を使うことで、顔まわりの対策はある程度行うことができます。

可能であれば、窓ガラスをUVカット効果のあるものに変えるのも良いでしょう。

賃貸で窓ガラスの交換ができない、お金をあまりかけたくないかたは、UVカット効果のあるレースカーテンの利用がおすすめです。

UVB対策は、日焼け止めの利用に加えて、紫外線を直接浴びない対策が必要です。

日傘や帽子、長手袋、UVカット効果のあるサングラスやメガネの着用がおすすめです。

UVAとUVBについてまとめ

いかがでしたか?

今回は、UVAとUVBの違いや肌に与える影響、対策方法についてご紹介しました。

紫外線にはUVAとUVBがあり、それぞれ特徴が異なります。

特にUVAは1年中対策が必要です。

すぐに肌が黒くなるなどの変化がないのですが、老化に直接つながるため、注意しなければなりません。

うっかり気を抜いてしまいがちな、天候の悪い時期や冬にも気をつけ、シミやシワ、たるみなどの肌の老化対策を心がけたいですね。

紫外線対策をすることによって、肌老化の大半が抑制できるとも言われています。

夏はもちろんですが、紫外線対策を毎日の生活に取り入れていきましょう。

UVAとUVBの違いについて理解をしたら、次は日焼けにのメカニズムについても理解を深めましょう!
日焼けの仕組みとそのメカニズム