日焼け止めに大きな影響を及ぼす紫外線吸収剤の存在
2018.05.15
紫外線から肌を守る手段はたくさんありますが、一般的なのは日焼け止めクリームや化粧品などを使うことだと思います。
そんなときに日焼け止めの商品として注目してほしいのが紫外線吸収剤や散乱剤の2種類があるということです。
今回は、日焼け止めにおける紫外線吸収剤と紫外線散乱剤について説明していきます。
紫外線を防ぐ方法として吸収と散乱がある
まず、日焼けをしやすい肌を理解する必要があります。
大切なのは、角質層の働きです。
角質層は水分を保ちながら外部からの刺激から身を守るバリアする機能をもっています。
この角質層が、エアコンや間違ったケアなどで傷つき乾燥肌となると、外部からの紫外線を含めた刺激への抵抗力が低下してしまいます。
乾燥肌を感じる時は、刺激に弱くなり日焼けしやすい状態となっています。
こんなときに、紫外線吸収剤を使うと強い刺激となり乾燥肌の悪循環を産んでしまうことがあります。
紫外線吸収剤の仕組みは、紫外線と有効成分が化学反応をおこし熱を発生し放出することで紫外線から肌を守るというものです。
この熱を発生するタイミングに、熱さは感じませんが肌に乾燥を生じさせてしまいます。
もともと乾燥している人が、使い続けることでさらなる乾燥を招き、バリア機能が低下し、より紫外線に弱い肌になってしまうことがあります。
ちなみに衣類で、紫外線吸収と散乱の働きを期待したいときは、黒は紫外線を吸収、白は紫外線を散乱する役割を期待できます。
ただ完璧に日焼け止めをしたいなら紫外線吸収剤がおすすめ
吸収剤は有機化学物質で作られ、高い効果を持っていいます。
なんとかして美白を守り続けたい人が良く使う日焼け止めです。
効果が高く、サラサラとした使い心地も良いことから、日焼け止めをした後にメイクをする女性からも塗りが良いことで評判が高い製品です。
効果や機能性にメリットがありますが、嫌われている理由もあります。
デメリットになるのが肌に優しくないこと
化学物質を使っていることから、肌に刺激が強く負担が掛かるのが問題になっています。
紫外線吸収剤の成分は紫外線を吸収し熱となって分解します。
熱はほとんど感じることはありませんが、問題は化学反応を起こした成分が別の物質になり、肌や環境に負担を掛けることが懸念されています。
このようなことから、敏感肌の人にはノンケミカルな散乱剤の方が日焼け止め対策として良いとされており、吸収剤は嫌われてしまうこともあります。
まるで悪者のように言われていることも多い紫外線吸収剤
肌に負担をかける可能性があることから、美容や美白に関心を持っている方こそ使いたくないと感じる人もいると思います。
紫外線から守ることができたけれど、防止した物質によって肌に負担が掛かっては元も子もないですよね。
ただしすべて悪者であるわけではありません。
水ぶくれやヒリヒリを防ぐことも
日焼けの原因となる紫外線にも種類があります。
数日後に皮むけの原因となるUVA、浴びた数時間後にヒリヒリや水ぶくれを起こすのがUVBです。
特に紫外線吸収剤はUVBに強いのが特徴です。
白い肌、もしくは紫外線に弱く、以前ヒリヒリや水ぶくれを起こした経験があるような方にはおすすめです。
環境によって使い分けると良いでしょう。
たとえば夏のレジャーなどでは強い日差しにあたり肌を露出する機会がが多いと思います。
そんなときヒリヒリや水ぶくれを起こすことが多いと思いますが、こんな状況には吸収剤がおすすめです。
spf値が高いがpa値は低いのもデメリット
日焼け止めクリームにも種類があり、paはUVAをspfはUVBを防止します。数値が高ければそれだけ強い日焼け止めになりますので、環境に合わせて選ぶと良いと思います。pa値が低いのが紫外線吸収剤の特徴でUVAには弱い一面を持っています。つまりすべての紫外線を防ぐことができないデメリットを持っていることになります。日焼け止めクリームやグッズの併用で紫外線そのものを防止する対策が必要です。
日焼け止めを落とすときにトラブルが起きることも
吸収剤は化学物質から作られていることから、紫外線を防ぐことによって他の物質に変化しそれが肌に影響を与えることを説明しました。
ただし影響はそれだけではありません。
化学物質になることから、強いクレンジングを使う必要があります。
美容において、メイク残しと同じように日焼け止めクリームも肌荒れの原因になります。
そのためにクレンジングからの洗顔を念入りにする必要がありますが、化学物質になることから強い製品を使った落とす必要があります。
ここにも肌に刺激を与える原因があることを知っておきましょう。
スキンケアにおいて障害になることもあります。
改良された製品も販売されている
しかし紫外線吸収剤も改良された製品が販売されています。
マイクロカプセルのようなシラソーマを使って直接は肌に触れないような商品も販売されています。
散乱剤でも肌荒れを起こす人もいる
化学物質を使って吸収をすることから肌への刺激が懸念されているのが吸収剤になっていますが、散乱剤でも起こす人はもちろんいます。
また散乱剤は白浮きを起こすことが知られており、水に弱い性質であることから暑い日になるとすぐに落ちてしまい、塗り直しが多い特徴があります。
日焼け止めを選ぶ基準を知ろう
紫外線に種類がありますが、どちらも日焼けやシミそしてシワやたるみの原因になることは間違いありません。
吸収剤と散乱剤どちらが良いのかという話になりますが、その基準について理解し状況に応じて使い分けるのが大切です。
吸収剤と散乱剤が混同した商品も市販で販売されている
日焼け止めクリームのなかには、吸収剤と散乱剤が混ぜられた商品も販売されています。
そこでspfとpa値の調整をしていますので、状況によって使い分けましょう。
吸収剤や散乱剤だけに絞るのではなく、他の商品についても関心を持つことで万全な紫外線対策ができることを知りましょう。
UVカットができる化粧品にもこのような製品が販売されています。
使用してみないとつけ心地やメイクの関係がわからない
どちらが良いのかどうか相性は使ってみないとわからないことも多いです。
日焼け止め対策だけではなく、メイクの相性も兼ねて色々試してみましょう。
日焼け止めクリームだけではなく他の対策も併用するように
日焼け止めクリームだけではなく、衣服や帽子日傘、保湿、食事、睡眠、サプリメントなどたくさん対策があります。
多方面からのケアが大切です。