ノンケミカルの日焼け止めの特徴とは?
2018.05.29
紫外線といえば、美容の大敵ですよね。
美白はもちろん、シワやシミやたるみの原因になることから特に女性は対策をとる必要があると思います。
肌に優しい印象から日やけ止めでもノンケミカルの商品が注目されています。
化学物質を使っていないから優しいと感じている人も多いですが、必ずしもそういうわけではありません。
今回は、ノンケミカルの日やけ止めについて解説していきます。
ノンケミカルの日焼け止めの定義
化学を意味するケミカルにノンがついていることから、化学物質を使っていないことで肌に優しい商品のように感じている人もいる人が多いと思います。
無添加でオーガニック製品を使っていることもありますが、美容や敏感肌の方に関心が高いシリコンが含まれている場合もあります。
商品に表示されている成分によって判断することができますが、すべての成分を記憶するのはとても大変です。
そこでひとつの目安として日焼け止めをみるポイントを紹介します。
ノンケミカルと表示されることが多い紫外線散乱剤
日焼け止めとして、紫外線散乱剤と吸収剤の二つにわけることができます。
ノンケミカルと表示されていることが多いのが紫外線散乱剤であり、比較的安心とされている成分です。
無機化合物である酸化チタンなどを使って、紫外線を散乱することによって日焼けを防止する役割を持っています。
一方、紫外線吸収剤の方は化学物質で作られていることが多く、成分が紫外線を吸収してそこで化学反応を起こし、熱に変えていきます。
役割を果たした物質は新しい化合物になり、それが肌への負担が掛かったり肌の乾燥を招いたり、一般的には負担が大きい日焼け止めとされています。
ただ、以前よりも肌に優しい紫外線吸収剤の日焼け止めも流通してきています。
日焼け止めのメリットとデメリット
日焼け止めとしてノンケミカルと言われている紫外線散乱剤のメリットを紹介します。
日焼けの原因となるUVA、ヒリヒリとした肌への負担をかけるUVBといった紫外線から守る力が強いことで知られています。
一方、吸収剤のメリットは、水ぶくれの原因となるUVBへの防止力が強いですが、UVAには弱い性質を持っていますので、この点からノンケミカルである散乱剤は日焼け止めとして優れている性質を持っています。
吸収剤の商品と比べると肌に優しいと言われていますが、美容に関してデメリットもあります。
メイクのノリが悪くなったり、白浮きすることもありますので、見栄えが悪くなることで避けたがる人も多いです。
ただ、ナノ粒子を用いた商品開発によって以前より白浮きが感じるものが減ってきているようです。
ノンケミカルは落ちることが多い
そのほかにもデメリットとして、落ちやすい点があります。
水や汗に対して弱い性質を持っていることから、落ちやすくなっているので繰り返し塗り直す必要があります。
プールや海で遊ぶときに大活躍をする日焼け止めですが、ノンケミカルを選んだ場合は落ち安いので定期的に塗り直しましょう。
一方、紫外線吸収剤の方は、肌に張り付くことからなかなか落ちないことから特に夏には重宝されています。
ウォータープルーフの製品に注目を
水や汗に落ちにくい商品としてウォータープルーフがあります。
防水加工がされており、主な成分はシリコンです。
この成分名を聞くと危ないものと感じる人もいると思いますが、良い働きもします。
アレルギーや体質的に弱い方には注意をしなければいけない製品でもありますが、紫外線散乱剤の弱点である水や汗に落ちやすい部分をカバーしてくれる製品になっているのがウォータープルーフです。
最近はノンケミカルのウォータープルーフ仕様製品が増えつつあるようです。
落ちにくいことで大人気のウォータープルーフ商品
水や汗に強いことから暑い季節に大人気の製品になっているのがウォータープルーフです。
日焼け止めだけではなく、ファンデーション・アイメイク・クリームなどにも使われている商品になります。
もちろん紫外線対策として防水加工されている商品もありますので、何度も塗り直すことを手間と感じる人にはおすすめです。
肌への刺激が強くなることで顔に悪影響を与えることも
ノンケミカルと聞くと、すべてが無添加でオーガニック成分で作られていると思う方も多いですが、ウォータープルーフの主成分はシリコンなので肌荒れを起こすこともあります。
また、顔によく使うことが多いので、強めのクレンジングを使って落とす必要があるため肌への負担となることがあります。
特に敏感肌の方は、ウォータープルーフの製品とクレンジングのダブルパンチをもらうことになるので、トラブルの原因になることも考えられます。
石鹸で落とせる日焼け止めも市販されている
日焼け止めのウォータープルーフ仕様になっているすべてに強いクレンジング剤が必要になるわけではありません。
最近では商品開発されて、石鹸で落とすこともできる商品も販売されています。
このような商品であれば、刺激を抑えることができますので負担を少なくすることができます。
皮脂や汚れもそうですが、日焼け止めによってニキビの原因になることもあります。
敏感肌や乾燥肌の方にとっては、強いクレンジング剤は大敵になってしまうことがあります。
紫外線対策は総合的に考える
肌への紫外線対策は、日焼け止めクリームやオイル・ジェルなどになりますが、皮膚の表面だけの問題ではありません。
肌表面の日焼け止め対策はもちろんですが、食べ物やサプリから皮膚の修復に役立つ栄養素をとることも大切です。
資生堂やニベア若い女性に人気のプチプラなどいろんな製品がある
化粧品やスキンケアで有名な資生堂、保湿成分を補うことで国民的な人気を誇るニベア、若い女性を中心に人気になっているプチプラなどから、いろんな紫外線を防止する商品が販売されています。
化粧下地にもuvカット機能があるものは、メイクの時間も短縮にも役立ちます。
乳液として販売されているノンケミカルの日焼け止めや、保湿成分が高いヒアルロン酸が配合されている製品もあります。
テクスチャーに問題点があるのも紫外線散乱剤の欠点でしたが、最近は化粧のりが良い製品も多くなって使いやすくなっています。
子どもも使える日焼け止めもある
赤ちゃんの頃から紫外線対策をすることで、美肌の維持ができるので子どもにも日焼け対策を考える人は多いです。
無添加の製品も販売されています。このような製品を使うと肌が敏感な子どもにも安心して対策を行うことができると思います。
紫外線から守る指標を理解しよう
日焼け止め製品には、spfやpaといった表示があります。
spfは50までの数字、paはpa++++といったように+表示されており、それが大きいのであればそれだけ紫外線対策が高い製品となります。
この指標に着目をすることでuvカットができ、
シミやシワ・たるみ、そして日焼けの対策ができます。
spf50が完璧ではない
ヒリヒリや水ぶくれの原因となっているUVBを防ぐのがspfの数値になり、50であればそれだけ高いuvカットが可能になります。
しかし落ちやすいのであれば意味がありません。また数値が高くなれば肌への負担も掛りやすくなります。これはノンケミカルにも同じことが言えます。
pa値が高い日焼け止めも必要
浅黒い地黒のような日焼けに影響を与えるのがUVAになり、こちらはpa値によって管理されています。高ければそれだけ日焼けを防ぐことが可能です。紫外線吸収剤はpa値が高い製品も多いですので、UVBだけではなくUVAへの防止をしたい場合はノンケミカルの日焼け止めがおすすめです。
環境に合わせて使うことが重要
紫外線が強い情報がある、多いように感じる環境に長時間いるときは、spfとpa値が高い日焼け止めでカバーをする対策も求められます。
曇っている時や冬や室内にいる時間が多い時などは、数値を下げても良いと思います。
環境に合わせて日焼け止めを使うことも重要です。
保湿対策も忘れないように
日焼けは皮膚から水分が失われるので、紫外線を浴びた後はスキンケアを怠らないようにしましょう。
美容液やミルクなど保湿力が高いケア製品も多くあります。
日焼け止めだけに頼らず、その後のケアも心掛けましょう。
必ずしもノンケミカルの日やけ止めが良いわけではなく、使用するシチュエーションに合わせて選んでいきましょう。
オーガニックの日焼け止めについてはこちらの記事も参考にしてください。
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